投資信託の商品ラインナップについて、ご説明します。
投資信託の投資対象として、「海外債券」に投資するものを、「海外債券投資信託」といいます。
海外債券は、国内債券よりも利回りが高い
「海外債券」といっても、「国内債券」と対応するような、「海外債券」という債券が存在するわけではありません。
海外債券には、各国固有の債券市場が個別に存在するのです。
その中には、先進国もあり、新興国もあり、政治的な不安をかかえている国もあれば、財政的な窮地に追い込まれている国もあります。
海外債券は、一般的には、国内債券に比べ、利回りが高いという魅力がありますが、国内債券にはない様々なリスクが存在します。
「カントリーリスク」とは?
まず、最初に考慮しなければならないリスクは、「カントリー・リスク」です。
カントリー・リスクというのは、特定の国・地域における政治・経済・社会情勢の変化により損失を被るリスクです。
債券の投資に限らず、カントリー・リスクというのは、企業が工場を海外進出させるような経済活動にも存在するものです。
債券の場合は、とくにその債務が不履行(デフォルト)になることをさします。
一般に、不履行になりやすいリスクのことを「信用リスク」とよんだりしていますが、この信用リスクが高い(デフォルトになりやすい)国の債券の利回りは高く設定されています。
(そうでないと投資家は、その国の債券を買ってくれないからです。)
そのため、先進国の債券よりも、新興国の債券の方が利回りは高くなります。
為替リスクへの配慮も
海外債券の場合、カントリー・リスクの他にも考えなければいけないのが、「為替リスク」です。
日本円と異なる通過で運用するわけですから、購入時と売却時のそれぞれの取引の時点の為替レートが投資信託の基準価額にも直接影響してきます。
為替リスクは、海外債券だけではなく、「海外株式」、「海外リート」の投資信託にも同じように影響してきます。
ピン・ポイントで債券市場を絞り込んだ海外債券投資信託商品
郵便局で取り扱っている海外債券は豊富にあります。
特定の国にピン・ポイントで投資している商品もあります。
成長著しい”BRICs”(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中でも、「ブラジル」や「インド」、”BRICs”以外にも、それに準じる国である「トルコ」や「南アフリカ」などの債券に投資している商品があります。
また、特定の国ではなく、「日興五大陸債券ファンド(毎月分配型)」のように、世界の債券市場全体の値動きをとらえて運用するような商品もあります。
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