アーティスト別にお届けしている「おすすめランキング」、今回のアーティストは、”INXS”(インエクセス)です。
個性派ぞろいのオーストラリアのロック・バンドの中でも、きら星の如く輝くバンドです。
アイコンの”Michael Hutchence”「マイケル・ハッチェンス」の歌声はもちろん、メンバーのめりはりのある演奏は聴くたびに高揚感をおぼえます。
第10位:”Mystify”
アルバム”Kick”に収録されている曲です。
前作のアルバム”Listen Like Thieves”で、自らの音楽スタイルを確立した後には、楽曲の出来映えも芸術の域に達するようになりました。
この曲”Mystify”も、パンチの効いた前作のサウンドから、聴衆を「煙にまく」ような見事な転身をみせ、新たな”INXS”の魅力を披露してくれました。
第9位:”Bitter Tears”
アルバム”X”に、収録されている、前々作、前作から脈々と受け継がれてきた王道”INXS”サウンドの”Bitter Tears”です。
キレのある演奏で、爽快感が突き抜けます。
第8位:”Beautiful Girl”
「びっくりしたな~もう!!」
急に、こんなメルヘンチックな曲を作るなんて、聞いてないよ~。
この可愛らしい金平糖のような曲は、アルバム”Welcome to Wherever You Are”に収録されている”Beautiful Girl”です。
確立した音楽スタイルを自ら打ち破ろうとしているのでしょうか。
“INXS”の新しい展開です。
どんな展開で、どこへ行こうとも大歓迎ですが。
第7位:”Need You Tonight”
アルバム”Kick”に収録されている小気味の良いナンバー”Need You Tonight”です。
ドラム・スティックで、スネアー・ドラムのヘリを叩いて、リズムをとるなんて、小粋なことをするじゃないですか。
この曲は、リズムが大事、ギターも小刻みなカッティングが冴えています。
さらに、リズムを強調した”INXS”としては珍しいリミックス・バージョンも結構お楽しみいただけます。
第6位:”This Time”
ノリにノッているアルバム”Listen Like Thieves”は、シングル・カットされていない曲でも、魅力的な曲がいくつかあります。
その代表が、この”This Time”です。
(他にも、アルバムでは、”This Time”の前の曲にあたる6曲目の”Biting Bullets”もインパクトがある好楽曲です。)
涼しげなギターの前奏が、爽快感極まる楽曲を暗示させます。
聴いていて清々しい一曲です。
第5位:”By My Side”
アルバム”X”の収録曲です。
普段は、ステージ上で跳躍する”Michael Hutchence”「マイケル・ハッチェンス」が、ゆったりと情感込めて歌い上げる至極のラブ・バラードです。
ただ、そこに座っているだけで、絵になるカリスマ・シンガーです。
第4位:”Kiss The Dirt (Falling Down The Mountain)”
アルバム”Listen Like Thieves”の収録曲です。
歯切れの良いサウンドが、持ち味のアルバムで、歯切れの良さは、清々しいほどの曲です。
切れ味鋭いギターが、緊張感を伴いながらも、突き抜けるような爽快感を味わえます。
第3位:”Listen Like Thieves”
またまた、アルバム”Listen Like Thieves”の収録曲です。
(曲名をみればわかりますよね。)
大声で歌いながら、踊りたくなるほど、潔いほどに、メリハリが効いています。
第2位:”What You Need”
くどいようですが、アルバム”Listen Like Thieves”の収録曲です。
第4位~第2位までが、同じアルバムとは、驚異的ですね。
しかも、アルバムでの曲順は、冒頭から”What You Need”、”Listen Like Thieves”、”Kiss The Dirt (Falling Down The Mountain)”と続きます。
“What You Need”は、”INXS”のその後のサウンドを決定つける曲となりました。
次作のアルバム”Kick”に、”New Sensation”という曲がありますが、むしろ、この”What You Need”こそ、”New Sensation”です。
(ややっこしくて、混乱してきました。)
第1位:”Never Tears Us Apart”
アルバム”Kick”に収録されている名曲中の名曲です。
前奏のストリングスの音が、じわじわとこれから始まるドラマティックな展開を暗示しているかのようです。
ストリングスの音に続いて”Michael Hutchence”が歌いだすと、しばらくして、すべての音が消える瞬間があります。
(別にCDの音が飛んでいるわけではありません)
その静寂の後、しみいるようなギターのフレーズが続きます。
“INXS”、間をとることをおぼえましたね。
一瞬の静寂が、聴衆の耳を釘付けにするのです。
その後は、ドラマティックなほど甘美なメロディーに酔いしれることでしょう。
番外編
“INXS”は、当時の売れっ子プロディーサーの”Nile Rodgers”「ナイル・ロジャース」が手掛けた作品”Original Sin”(アルバム”Swing”に収録)のヒットで、一躍有名になりました。
この曲”Original Sin”は、ダンサンブルなエレクトリック・ポップ調の曲でした。
“Orginal Sin”は、エレクトリック・ポップとしては非常によい曲ですが、”Inxs”のというよりも、”Nile Rodgers”のというような、何か借り物のような作品でした。
当時のPVも、日本の文化を皮相的にしかとらえていないように思えました。
欧米人が浅草に来て楽しんでいるような、イメージが浮かんできます。
くどいようですが、曲はいいです。
この曲のおかげで、今の”INXS”は、あるのです。
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