どうせ投資するなら、社会に貢献している企業に投資したい。
できれば、分配金もそこそこ欲しいという方におすすめのファンドがあります。
突然ですが、「SRI」という言葉を聞いたことがありますか?
SRIというのは、「Socially Responsible Investment」の略で、「社会的責任投資」という意味です。
これだけでは、よくわかりませんね。
SRIというのは、「企業の社会的責任」(Corporate Social Responsibilityなどといったりします)を重視した投資手法であり、SRIファンドというのは、その投資方法により運用を行うファンドのことです。
では、企業の「社会的責任」には、どのようなものがあるのでしょうか。
企業の社会的責任でもっとも重要なのは、「法的責任」で、最近よく耳にする「コンプライアンス」(法令遵守)と言い換えてもよいでしょう。
いくら、利益をあげていても、法律を守らない企業は淘汰されます。
それから、企業の社会的責任には、「従業員を大切にする会社」、「環境に優しい会社」などの基準があげられるでしょう。
従来は、大企業に投資していれば、それなりのリターンが期待できましたが、「利益重視」、「株主への還元」などの「ものさし」以外にも、「法令遵守」や「働くことのあり方」などの問題が重視されるようになってきました。
日産のゴーン会長の有価証券報告書の虚偽記載や、「ブラック企業」などの問題を見れば、その重要性はますます深まっていくことになるでしょう。
皆さまの大切な資金は、せっかくなら、社会に貢献している企業に投資したいですよね。
投資レポート【国内株式編】 「日本株式SRIファンド」 2018.11.27
郵便局で購入できるSRIファンド
郵便局でも購入できるSRIファンドがあります。
「日本株式SRIファンド(三井住友トラスト・アセットマネジメント)」です。
こちらのファンドは、「SRIマザーファンド」というマザー・ファンドに投資しているベビー・ファンドで、ファミリー・ファンド方式をとっています。
実際の投資先としては、「ポーラ・オルビスホールディングス」、「日本電産」、「富士電機」、「TDK」、「ファーストリテイリング」などそうそうたる企業が名を連ねています。
そして、社会的責任の評価の分析と調査については、「法的責任」、「社会的責任」、「環境的責任」の分野では、「日本総合研究所」が、「経済的責任」の分野においては、「三井住友信託銀行」が担っています。
SRIファンドは儲かるの
いくら、社会的にりっぱな企業に投資したとしても、肝心の利益「分配金」がでなければ、いやですよね。
私の考えでは、社員を長時間働かせたり、あるいはサービス残業などの違法な労働環境で働かせ、短期的に利益を確保したとしても、その企業は長期的に存続することはできないと考えます。
また、利益をあげていたとしても、法律を守れない会社は、社会から淘汰される運命にあり、長期の反映は望むことはできないでしょう。
「投資信託」は、短期に売買を繰り返すような「投機」による利益をあげるものではなく、長期に保有して安定的に利益を確保するものです。
やはり、長期にわたって安定的に利益を確保することを考えれば、社会的責任を全うする企業への投資というのは大切なことです。
では、実際にどれぐらいの利益が確保できるのかみていきましょう。
このファンドは、2017年までは、分配金の支払いはありませんでした。(決算頻度は年1回)
2018年になって、ようやく150円の分配金がありました。
さて、私は、このファンドを2018年の11月2日に購入しました。
基準価額等は以下のとおりです。
- 基準価額 9,204円
- 購入金額 10,000円
- 購入口数 10,591口
購入口数が、10,591口ですから、2018年と同様の一万口あたりの分配金が、150円であるとすれば、2019年の分配金受取予定額は、10,591 / 10,000 × 150円 で、およそ159円となります。
ざっと、年利1.5%ということになります。
この利率が、日本株式のインデックス・ファンドと比べて高いのか低いのかは、今後、長期的な視点で検証していきたいと思います。
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