『コンテンツフレームワーク』書籍レビュー

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アイデアを無限に生み出す思考法

『コンテンツフレームワーク』

メラニー・ディーゼル 著

ダイレクト出版

『もう書くネタに困らない!』なんて頼もしいキャッチフレーズでしょう!

私たちブロガーにとって、魔法の言葉のように聞こえます。

『アイデアを無限に生み出す思考法』 いったいどんな思考法なのか気になります。

さっそく本書を読み取ってマスターしたくなった人も多いのではないでしょうか。

すべてのコンセプトは二つの要素から成り立っている!

本書『コンテンツフレームワーク』の原題は、『Contents Fuel Framwork』で直訳すると『コンテンツ燃料フレームワーク』です。

でも、本書の内容に忠実にタイトルをつけるとしたら『コンテンツは10のフォーカスと10のフォーマットでできている』です。

『フォーカス』というのは、『焦点』のことですが、ここではどういう『切り口』でコンテンツを捉えるかと考えた方がわかりやすいかも知れません。

『フォーマット』というのは『様式』ですが、同じくここでは、『表現方法』(コンテンツをどのような手段で表現するか)と捉えた方がよいでしょう。

要は、コンテンツは『フォーカス』(切り口)と『フォーマット』(表現方法)で成り立っているということです。

ということは、どんな切り口でどのように表現するかの組み合わせでコンテンツは無数に作れるというのです。

コンテンツのフォーカスとフォーマットとは!

コンテンツの『フォーカス』というのは、著者の『メラニー・ディーゼル』が言うには、『人物』、『基本』、『詳細』『歴史』、『まとめ』、『工程』、『見解』などをあげています。

『人物』というのは、わかりやすいですね。有名人や話題になった人にフォーカスを当てるという切り口です。

『基本』は、入門者や初心者に向けたものを指し、『まとめ』は、いわゆる『まとめ記事』、『見解』は商品レビューなどがよい例です。

そして、コンテンツの『フォーマット』というのは、『文字』、『画像』、『動画』、『音声』などです。

こちらの方は例を挙げるまでもないでしょう。

コンテンツの『フォーカス』というのは『What: なにを』というのに対して、コンテンツの『フォーマット』は『How: どのようにして』という関係にあります。

『メラニー・ディーゼル』は、コンテンツを考えるときには、先に『フォーカス』するものを決め、それから、どの『フォーマット』を決めるべきだと言っています。

『目的』を決める前に『手段』を決めることはばかげています。考えてみれば、当然のことのように思えますが、普段私たちはしばしばこのような過ちを無意識に犯しています。

『「ブログ」(フォーマット)を作ろうと思うけど、どんなジャンル(フォーカス)を選べばいいのだろう。』とか、『「Youtube」(フォーマット)に投稿しようと思うけど、どんな動画(フォーカス)を作ればいいのだろう』などです。

フォーマットありきで、フォーカスが定まっていません。

フォーカス×フォーマットに加えて大切なこと!

本書『コンテンツフレームワーク』は、全体の大部分を『10のフォーカス』と『10のフォーマット』の説明に費やしており、コンテンツの百科事典を1ページめから読み続けている気分を否めないのですが、最終章に入りここまで読み続けたあなたの苦労が報われます。

最終章は、『エピローグ:コンテンツ分化変数』、『サマリー:ここからが本番』です。

『コンテンツ分化変数』聞きなれない言葉だと思いますが、著者の『メラニー・ディーゼル』氏の造語です。

コンテンツ分化変数は、『時』、『対象層』、『場所』、『リソース』によって構成されますが、わかりやすい『時』を例にとると、1日のうちのこの時間『朝、昼、夜』です。1週間のうちの特定の曜日、季節、年代などです。

『メラニー・ディーゼル』氏は、ファッション系ブロガーのために次のような例を挙げています。

『レッドカーペットを彩ったセレブたちの装い』というテーマのブログなら、『2020年の・・・』や『2020年冬の・・・』のように展開できるというのです。

最後のサマリー:『ここからが本番』では、『10のフォーカス』と『10のフォーマット』を理解したら、その組み合わせと使って実際にコンテンツを生み出す方法を説明しています。

痛快なのは、『アイデア100本ノック』という手法で、アメリカにも『100本ノック』なるものがあるのかと思い思わず吹き出してしまいました。とにかく『10のフォーカス』と『10のフォーマット』のマトリクスでアイデアのブレーンストーミングを行うのです。

今まで、ただやみくもにアイデアのひらめきを待っているような感に頼っていたネタ探しも、10のフォーカスと10のフォーマットのマトリクスという手法を使えば思考も整理され、記事ネタも幾何学的に増えていくのではないでしょうか。

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