一般にマーケット戦略で『ブランド戦略』は有効な手段であると言われていますが、いわゆる大企業のブランド戦略をそのまま真似しても、私たちブログアフィリエイトビジネスの小規模事業主や個人事業主にとっては意味がありません。
途方もない広告宣伝費等のマーケティングコストを費やしたとしても売上や利益に結び付くことはないでしょう。
それでは、中小規模の事業でブランド戦略を効果的に行うにはどうしたらよいのでしょうか！？
ブランド認知に多額の広告宣伝費をつぎ込むのは馬鹿げている！
私たち、ブログアフィリエイターにとって、とるべきブランド戦略は、『ダイレクトブランディング』です。
そのヒントは、ずばり『ダイレクトブランディング』という書籍の中にあります。
この本は、『億万長者メーカー』として名高い『ダン・ケネディー』氏によって執筆されたものです。
『ダン・ケネディー』氏は、中小規模の事業者は、ブランド認知のために大企業が行っているような広告を打つようなことはするべきでないと主張しています。
そればかりか、大企業でさえもこのような広告に多額の宣伝費をつぎ込むのは馬鹿げていると言っています。
その主張の根拠は次のようなものです。
『多くのビジネスオーナーは、世間に名前を知られること、認知度、知名度、地域マーケットにおける認知度を上げることを第一と考えている』
『あなたのビジネスの存在や名前を周知するために広告やマーケティングを行えばコストばかりかさむことになる。』
『あなたが真似ようとしている伝統的なブランド構築は、財政的に豊かで十分な資金がある大企業が行っているものだ。』
では、中小規模の事業者はどのようなブランド戦略をとればよいのでしょうか！？
『ダン・ケネディー』氏は、中小規模の事業者がとるべき『ブランド戦略』を次のように説明しています。
『理想のブランドではなく、獲得可能な最良の顧客に焦点をあてるべきだ。』
『ブランド構築は、ダイレクトマーケティングの副産物であり、金で買うべきものではない。ブランドは主目的ではなく、広告宣伝費などのマーケティング費用を費やして獲得するものではない。』
ブランドとは何か！？
中小規模の事業者がとるべき『ブランド戦略』を考える前に、『ブランド』についてしっかりと定義する必要があると思います。
なぜなら、ブランドの定義が曖昧なままでは、ブランド戦略の目的も定まらないからです。
そもそも、『ブランド：brand』というのは、牧場主が家畜泥棒を防ぐために熱した鉄で押した焼き印のことでした。
現代の意味は、自分たちの商品やサービスを特徴づけ、そのブランドを広く消費者一般、ターゲットとなる消費者グループに印象づけて、模倣されたり、ありきたりの日用品（コモディティ）化することを防ぐためのものとなっています。
そして、ブランドの価値と重要性は、今日の消費者は極めて多忙なため、日用品の購入の際に、お気に入りのブランドのものをさっさと選んで買い物かごに入れることを助けるという役割です。
つまり、消費者にとって、ブランドは購買の意思決定の負担を軽減してくれるのです。
ブランドは、その商品やサービスが一貫して提供できる経験や品質レベルを保証してくれるからです。
また、ブランドを持つことで、人は誇りに感じたり、ステータスを得るという効用もあります。
中小規模の事業者のブランド戦略はどうあるべきか！？
中小規模の事業者のブランド戦略は、資金力にものをいわせた大企業のようなブランド戦略をとるべきではないということですが、いったいどのなブランド戦略をとったらよいのでしょうか。
ひとつ言えることは、大企業のようにマスメディアを使ったすべての人にアピールするようなブランド戦略をとるべきではないということです。
『ダン・ケネディー』氏は、『ブランド戦略』練り上げていく上で欠かせない重要な視点があると言います。
それは、ブランド戦略には、『原則』が必要だということです。
『原則』というのは、ビジネスの理念ともいうべきものでしょう。
偉大なブランドには、何らかの原則によって成り立っているということです。
『ディズニーランド』で言えば、『世界で一番幸せな場所』という”USP”（Unique Selling Position）『独自の強み』があるからこそブランドが際立ってくるのです。
ところが、現実は戦略を無視して、いきなり戦術から入ろうとしていると『ダン・ケネディー』氏は言います。
戦術とは、広告やマーケティングのコンテンツ・メディアなどです。
そして、中小規模の事業者がよく冒す間違いが、次のようなものだと説明しています。
『多くの小規模企業家は、すでに確立したブランドがあるかのように振る舞う。』
『大きなロゴやもっともらしいキャッチフレーズを使った広告を繰り出すが、マーケットはそんなものに見向きもしない。』
グラフィックデザイナーを雇ってかっこいいロゴや色鮮やかな小冊子を作って配れば自然と売上が上がるわけではないのです。
忘れてはいけないのは、『優良な顧客を獲得し事業を拡大すれば、ブランド力は自然とついてくる。』ということです。
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