配当なしでも金投資信託(ゴールドファンド)を購入する理由!

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金の現物投資となると、ちょっと敷居が高いと感じるひとが多いと思いますが、投資信託なら気軽に始めることができます。 郵便局の投資信託で、唯一「金」を投資対象としたファンドは、「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」です。 投資レポート【そのた編】 「ステートストリート・ゴールドファンド」 2019.2.14

地金地に投資するファンド・オブ・ファンズ

郵便局で販売している「ステートストリート・ゴールドファンド」は、金地金に投資している「SPDRゴールド・シェア」というファンドと、日本の短期公社債に投資している「短期国債マザー・ファンド」というファンドに投資しているファンド・オブ・ファンズという方式をとっています。 「SDPRゴールド・シェア」は、金地金に投資していて、実際の金地金は、ロンドンの金融機関の地下金庫に眠っています(分別管理)。 一方の「短期国債マザー・ファンド」の方は、日本の短期公社債に投資していて安定した投資成果をめざします。 その投資割合は、「SDPRゴールド・シェア」が、96%の投資組み入れ比率で、ほぼ金地金を投資対象としています。

ハイパー・インフレにも強い金投資

金地金投資の最大の魅力は、長い時間経過しても変わらない価値にあると思います。世界恐慌のときでも安定した価値を維持してきました。 また、インフレにも強く、ひとたびハイパー・インフレなどが起きると、通貨で保有していると紙くず同然となることもありますが、金地金ですとその心配はありません。 ハイパー・インフレというと、最近では、マドゥロ政権の失策によるベネズエラのハイパー・インフレを思い出します。 ハイパー・インフレなど、経済も成熟期に入りデフレ・スパイラルに陥っている日本では縁遠い話だと思うかも知れませんが、先進国でも、第一次世界対戦後のドイツでは、物価が384億倍となるハイパー・インフレが起きました。 ヨーロッパは、戦禍をくぐり抜けてきた歴史的な背景から、長い時間を経ても変わらない価値のある金への投資が重要視されてきました。 日本でも「戦時国債」というものがあって、財源のない中で再現のない軍事費の拡大をまかなうために大量の戦時国債が発行されたようです。私の祖母もかなりの戦時国債を購入していたようですが、敗戦後には、「アンパン」1個買うぐらいの価値しかなかったと嘆いていました。

実際に金投資ファンドを購入してみました

試しに、「ステートストリート・ゴールドファンド」を1万円分購入してみました。 さきほど、長い時間を経ても変わらない価値という話をしましたが、金の価格は短期的にはかなり変動するものです。 (ただ、その変動幅は、REIT(不動産投資信託)ほどではなく、債券よりは変動幅は大きいものの、株式と同程度だと思ってよいでしょう。) 実際に、「ステートストリート・ゴールドファンド」も、2018年に6期を迎えましたが、6期の期首基準価額は、6,684円に対し、期末基準価額は、5,851円と733円の値下がり、率にして11.1%の下落率となりました。 私がこのファンドを購入した2019年2月4日時点の基準価額は、下記の通りです。
  • 投資金額 10,000円
  • 基準価額 6,350円
  • 購入口数 15,614円
  • 過去の分配金 0円
基準価額も、6,350円と、第6期の期首の価額近くに持ち直しています。 過去の分配金が、0円とありますが、過去6期とも一度も分配金を出していません。 それでも、長期に渡って変わらぬ価値を約束してくれる金投資は、保有していることで安心感が生まれるので良しとしましょう。

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