株式投資信託は債券などに比べて多くのリターンが期待できますが、株式投信の中でもさらに多くのリターンを期待できるファンドがあります。
今回は、指標以上の投資成果をめざすファンドをとりあげてみたいと思います。具体的なファンド名は、「DIAM世界好配当株式ファンド(毎月決算型)【愛称:ハッピーインカム】」です。
前回の記事「日本の株式市場にまるごと投資」で、インデックス・ファンドのお話をさせていただきましたが、日経平均株価などのインデックス(指標)と連動した投資成果をめざすファンドのことをインデックス・ファンドといいます。
投資レポート【海外株式編】 「DIAM世界好配当株式ファンド」 2019.1.22
好配当の株式とは
それでは、「好配当の株式」というのは、いったいどういうものなのでしょうか。
好配当株式というのは、相対的に配当利回りが高く今後もその配当の安定性や成長性が見込める株式や今後、特別配当や復配などの配当の増額が見込める株式を指します。
郵便局で販売している「DIAM世界好配当株式ファンド」のしくみは以下のようになっています。このファンドは、「DIAM世界好配当株オープン・マザーファンドに投資するファミリー・ファンド方式をとっています。そして、世界の株式市場を、「アジア・オセアニア」、「北米」、「ヨーロッパ」三極に区分して銘柄選定をしています。さらには、各地域の組み入れ銘柄について、グローバル・ポートフォリオとして集約しています。
不動産投資信託との実力比較
それでは、気になる「どれぐらい稼ぐか」という点で、比較的リターンが大きいといわれている「不動産投資信託」と比較してみたいと思います。
仮に、一万円の投資金額で、 不動産投資信託と世界好配当株式投資信託とに投資した場合のリターンを比較してみましょう。
まずは、不動産投資信託ですが、委託会社が同様の「アセットマネジメントOne」の「DIAM世界リート」に投資した場合の例をみてみましょう。
投資金額 10,000円
基準価額 3,431円
購入口数 28,531口
予定分配金 50円
分配金総額 142円
一方、「DIAM世界好配当株式ファンド」の方はどうでしょうか。(いずれも2019.1.22現在の基準価額で計算しています)
投資金額 10,000円
基準価額 9,045円
購入口数 10,777口
予定分配金 130円
分配金総額 140円
投資金額、1万円の分配金額は、「DIAM世界リート」が、142円、「DIAM世界好配当株式」が、140円といい勝負をしています。
比較する上での注意点
単純に、分配金の比較では、「不動産投資信託」も「好配当株式ファンド」も甲乙つけがたいパフォーマンスを出していましたが、両者を比較する上で、注意したい点がいくつかあります。
まず、価格の変動具合ですが、株式ファンドの方は、「リーマンショック」ほどの世界恐慌などがなければ、どちらかというと基準価額は高止まりです。よくいえば価格は安定しているといえます。
一方、不動産投資信託の価格の変動は、非常に激しいものがあり、2019年01月22日現在は、3,431円ですが、2年ほど前には、6,000円代の値をつけていたことがあります。不動産投資信託は、購入するときの基準価額により、購入できる口数が大きく変わってくるため、購入タイミングがとても大切です。
そして、もうひとつ注意が必要なのは、分配金の安定度です。「DIAM世界リート(不動産投資信託)」の分配金は、2019年1月現在は、50円ですが、必ずしも今後も、この金額が保障されているわけではありませんが、株式投資信託の分配金に比べれば比較的安定した状態で推移しています。
そのような中で、 「DIAM世界好配当株式ファンド」が、毎月130円の分配金を出し続け、直近の1年間では、1,560円の分配金を達成させたのは立派です。
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