『会員制リゾート』と聞くと、富裕層のためのもので自分たちには縁がないものと思っているひともいることでしょう。しかし、会員制リゾートを上手に活用すれば休日のすごし方の質を大きく改善させることができます。
とは言っても、会員制リゾートの会員権は大きな買い物なので後で後悔しないようにじっくり選びたいものです。そこで失敗しないための会員制リゾートの選ぶポイントについてお話したいと思います。
会員制リゾートとは?
一口に会員制リゾートと言っても、所有形態や利用目的によっていろいろな施設があります。それぞれの特徴を知ってあなたにあった会員制リゾートを選びましょう。
リゾートとは?
会員制リゾート施設を選ぶ前に、『リゾートとは何か?』ということを考えてみたいと思います。
ここの解釈が違ってくると会員制リゾート施設にもとめているものも変わってきてしまうからです。
私の考えるリゾートとは、『日常の生活から離れた非日常の空間!』、『何もしないをしに行くところ』です。別に自宅から遠く離れたところである必要はなく、宿泊しなければいけないということもありません。
>リゾートとは!?観光地との違い!何もしないをしに行くところ
会員制リゾートの効用!~会員制リゾートに何をもとめるのか?
リゾートの定義が『非日常』とか『何もしない』という定義から考えるとリゾート施設に求められる役割も自ずと見えてきます。
よく私たち夫婦はよくリゾート施設を利用するのですが、妻がよく言うセリフが『今日は何もしなくてもいいのが嬉しい』です。リゾート施設では食事の準備や片付け、風呂の準備や掃除など一切しなくても済みます。何ならバーベキューをするにしても火起こし、食材の準備、片付けも全部してくれます。
贅沢な客室や豪華な食事、素晴らしい景観も楽しみですが、日常の家事から解放されるのが何より嬉しいということです。
『リゾートホテル業』はある意味『家事代行サービス業』といえるのかも知れません。
だから、私が万が一別荘を購入しても、料理を妻に作らせたりはしません。家でやっていることを場所を変えてやっても日常生活と変わらず意味がないからです。
会員制リゾートの分類
会員制リゾートにはいくつかの種類があってその分類方法によって用途や価格にも違いがあります。
【所有形態による分類】
<所有型>
リゾート施設を何人かのオーナーで共同して所有するタイプで、会員制リゾート業の最大手『エクシブ』などがこの形態をとっています。ちなみに『エクシブ:XIV』はローマ数字の『14』を意味し、1つの部屋を14名のオーナーで区分所有していることから命名されています。
<利用型>
リゾート施設を所有することなく、年何泊など利用する権利(利用権)を購入するタイプです。所有するわけではないので固定資産税はかかりませんが、所有型と違って会員権を売買するような市場はありません。そのため、購入価格は所有型よりも安く設定されています。
【非会員の利用可否による分類】
<クローズド型>
会員以外の一般の方(非会員)の利用ができない施設。一部レストランのランチタイムだけ利用可能という施設もあります。
<オープン型>
会員以外の一般の方(非会員)の利用もできる施設。一般の利用もできるのなら会員になる意味がないと思われるかも知れませんが、会員料金と一般料金に差をつけるなどの料金体系を分けているケースがほとんどです。会員以外の利用ができないクローズド型の方が購入価格は高くなります。
会員制リゾートの値段
それでは気になる会員制リゾートの会員権の販売価格ですが、所有形態や施設のグレードによっても変わってきます。
会員制リゾートの価格は車1台分
ただ、おおよその価格でいえば、『会員制リゾート』の『会員権』の価格は車1台分です。
奇をてらったことを言ってると思われそうですが、これは驚くほどぴたりと当てはまります。
その理由はこちら↓
>会員制リゾートホテルの会員権の値段はどこの施設も車1台分!?
『会員制リゾート』の『会員権』の価格が『車1台分』だとおおざっぱすぎるので、だいたいの目安として、『所有型』だと500万円前後、『利用型』だと100万円強といったところでしょう。
会員ランクはアップグレードできる?
『会員ランクはアップグレードできる?』って質問の前に、そもそも、『会員ランク』って何でしょう。会員ランクが変わると何が違ってくるのでしょうか?
たいていの『会員制リゾート』には会員ランクというものがあります。会員ランクが上がると利用できる部屋のタイプが変わったり、利用できる回数が増えたり、ある一定以上のランクの会員しか使えない施設が使えるようになったりします。
部屋のタイプでいうと通常『スタンダードルーム』しか泊まれない会員がランクをアップグレードするともっと贅沢な仕様の部屋に泊まれるようになります。
よくハニームーンで使われる『スイートルーム』って部屋がありますが、”Sweet Room”ではありませんよ。”Suite Room”『寝室にリビングルーム、応接間など他の部屋が一対になっている客室』をさします。そういった『スイートルーム』など特別な仕様の部屋を使える場合があります。
また、一定以上のランクの会員でないと使えない施設の例として『VIPラウンジ』などの施設があります。
当然、会員ランクのアップグレードには追加料金が必要ですが、良心的なリゾート施設なら今のランクの会員価格とアップグレード後の会員価格の差額分を支払えばアップグレード可能です。その辺りは最初に確認しておいた方がいいです。小さく初めてその施設を利用してみて気に入れば会員ランクを上げるという方法もよいかと思います。
ちなみに会員制リゾートの会員になるとリゾート施設側では担当者をつけてくれることがありますが、新しい施設の紹介や会員ランクアップの勧奨は担当者の重要な仕事です。
会員制リゾートのアクセス~自宅からどれぐらいの距離!
会員制リゾートを選ぶポイントとして、販売価格と同じぐらい重要なのがリゾート施設のアクセスです。あまり遠いところにあると訪れる頻度も減り購入したけどあまり利用していないという結果になってしまいます。利用しないのが一番高い買い物です。たとえ、100万円でも利用しなければ高い買い物ですし、500万円でも頻繁に利用するのであればお買い得といえるでしょう。
できれば毎週行きたいところですが、少なくとも月に1度ぐらいの頻度で利用したいものです。リゾート地ですごす効用は『非日常』体験ですから週一ぐらいの頻度でリフレッシュするのが理想です。それが、毎日だったら『非日常』ではなくもはや『日常』ですけどね。
週に一度ぐらいの頻度で利用するのであれば自宅からの距離は60分から90分ぐらいがちょうどよいと思います。あまり近すぎると日常の”ON”から非日常の”OFF”へのスイッチが切り替えづらいですし、90分で徐々に『リゾートモード』へ突入という感じです。
『そんなに近いのなら宿泊する必要がないのでは?』と思うかもしれませんが、毎回宿泊する必要はありません。宿泊しなくても楽しめる方法はたくさんあります。また、宿泊した方がより楽しめますが、リゾート施設を利用するときの考え方として『遠いから宿泊するのではない。』ということです。遠いところだと『何もしない大切な時間』が『移動時間』によって削られるからです。
また、駅や高速のICから近いとか周辺に観光スポットや商業施設があるといった交通アクセスの良さはあまり気にする必要はありません。リゾート施設に滞在してゆっくり時間をすごすことが目的なのであまり気にする必要はないでしょう。
投資対象としての会員制リゾート~幸せや楽しみへの投資!
会員制リゾートの会員権を将来売却する前提で投資の対象とする考え方もありますが、私はたとえ売却をしなくても十分な投資となると思います。若いうちからコツコツ貯金をして老後の楽しみとして将来のレジャー費用を捻出しようという考え方は低金利下の現状では難しくなっています。それよりも、早いうちから会員制リゾートの会員になれば、その時点から充実したリゾートライフを楽しむことができます。
投資コンサルタントとして各企業の投資アドバイスをしてきた『小林 幹男』氏も著書『人生を失敗しないための―― 幸せな投資(KADOKAWA)』で人生に彩を与えるための投資として「会員制リゾートホテル」を挙げています。プロの投資コンサルタントから見ても『会員制リゾート』への投資は理にかなった投資なのです。
参考までに私の会員制リゾートを決めた理由はこちら(↓)ですが、みなさんはちゃんとした基準で選んでくださいね。
コメント