「定額貯金」というのは、郵便局にしかないオリジナル商品です。
いろいろなメリットがあります。
今回は、定額貯金の特徴と「定期貯金」との違いについてご説明します。
定期貯金とどうちがうのか
「定額貯金」というのは、郵便局にしかないオリジナル商品です。
郵便局は、「貯金」、銀行は、「預金」という話を以前させていただきましたので、定額貯金も「貯金」なので、郵便局オリジナルの商品というのはあたりまえの話ですが、銀行には、「定期預金」というものはあっても「定額預金」というものはありません。
続いて、「定額貯金」と「定期貯金」の違いについてご説明します。
まず、誰かが、郵便局に「定期(貯金)を積んでいる」と言ったとき、それは「定額貯金」の可能性が非常に高いです。
貯金するときに、「定期貯金」か「定額貯金」か意識している人はそれほど多くないかも知れません。
「定額貯金」ではなく、「定期貯金」を積むケースというのは、1年先にお金の使い途がある場合か、「金利上乗せキャンペーン」で、1年間だけ金利を上乗せする場合ぐらいでしょう。
(金利上乗せキャンペーンは、超低金利のこのご時勢に、金融機関としては、非常にリスクが大きいキャンペーンです。
かつて、郵便局で金利保証のある(10年間)定額貯金で金利上乗せキャンペーンをした記憶がありますが、恐らく今後はしばらくないでしょう。)
「定期貯金」というのは、その名のとおり、「(預入)期間が定まった貯金」です。
定期貯金の預入期間は、1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれかの期間を指定することができます。
3年未満の定期貯金は、金利の計算は、1年複利ですが、3年以上は半年複利です。
かつて、定期貯金の金利は、定額貯金の金利に対して、3年未満の場合は、定額貯金の金利の方が高く、3年以上で同率または、定期貯金の方が高いのが一般的でしたが、2018年7月現在の超低金利時代のご時勢では、6ヶ月以上の定期貯金と定額貯金は、0.01%と同じ水準です。
そして、定期貯金は、原則として、期間(満期)満了後は、同一期間の定期貯金への自動継続となります。
継続後の利子は、その時点での店頭金利となります。
定額貯金のおぼえておきたい3つの数字
定額貯金の定期貯金との違いを3つの数字を使って説明したいと思います。
1つめの数字は、10年間です。
これは、定額貯金の満期(預入期間)です。
2つめの数字は、6か月です。
これは、払い戻し期間で、定額貯金を預けてから、払い戻しが可能になるまでの期間です。
つまり、定額貯金の預け入れ期間は、最短6か月から、最長10年間ということになります。
その間の好きなタイミングで払い戻しができます。
3つめの数字は、3年間です。
これは、店頭金利が確定する期間です。
よく、「店頭金利は何%です。」と表示されていますが、「定額貯金」は3年が経過してはじめて、その店頭金利が保証されるのです。
3年未満で払い戻しすると、店頭金利よりも少ない金利で払い戻しが行われます。
コメント