投資信託の商品ラインナップについて、ご説明します。
投資信託の投資対象として、「国内債券」に投資するものを、「国内債券投資信託」といいます。
格付け会社の日本国債の評価
われわれ日本人の感覚では、日本の国債はデフォルトの可能性はとても低い信用度の高い債券というのが共通の認識だと思います。
ところが、格付け会社の日本国債の評価は、あまり芳しくなく”A1″という信じがたいランクです。
同じアジア勢のオーストラリアや韓国(FIFAのランキングと同様に、ついサッカーと対比してしまったのでオーストラリアもアジア勢としてしまっています)よりも低く、中国と同程度です。
格付け会社は、日本の財政赤字(ギリシャ以上の)を理由にこのような評価をしているのでしょうか。
日本の国債は他の国の国債と違って、その多くは国内の投資家によって購入されています。
しかも、郵便局の200兆円もの金融資産のうち、およそ4割の84兆円が国債の購入にあてられています。
話はそれますが、民営化前の郵便局で集めた主に定額貯金の残高は、現在の200兆円よりも多く、その資金は、すべて大蔵省(今の財務省)に流れ、財政投融資という形で公共投資に使われていました。
その多くは、国民のために使われていたと思いますが、公益法人など無駄使いの温床とされ、お金の流れを「官から民」へというキャッチ・フレーズとともに郵政民営化の道を進んだのでした。
郵政民営化(正式には、「郵政民営分社化」で、それにともなって、金融2社の「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生命」が誕生しました。)になってから、ゆうちょ銀行に集めらた資金は、自主運用となり、ゆうちょ銀行でも、マイナス金利の影響で、国債依存から脱却したいのも事実でしょう。
話は戻りますが、日本の国債をはじめとした国内債券は、比較的安定した収益をもたらすもののあまり多くの収益はのぞめない、ローリスク・ローリターンの金融商品といえます。
国債も値下がりする?
ところで、国債もローリスクといっても、値下がりすることもあるということを知っていますか?
なぜ、ある期間(償還期間)までの間、お金を貸して、返済までの期間、半年ごとに利息を受け取ることを約束した証券が値上がりしたり、値下がりしたりするのでしょうか?
その理由は、国債も、他のモノ(商品)と同じように、「債券市場」という市場で取引されているからです。
例えば、今月販売募集した国債が、先月発行した国債よりも利率が高くなった場合、先月発行された国債は今月発行された国債と同じ値段で売れるでしょうか?
国債も市場の需要と供給の関係で、他のモノ(商品)と同様に価格の自動調整機能がはたらくのです。
ですので、国債も償還期間を待たずに中途売却する場合、購入時の価格よりも売却時の価格が低下していれば売却損がでるのです。
郵便局で販売している国内債券投資信託は?
郵便局で取り扱っている国内債券の投資信託は、意外と数は多くなく、「ニッセイ日本債券ファンド(毎月決算型)がその代表的な商品です。
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