インターネットビジネスで成功するためには、まず『セールスファネル』について3回にわたってその構築方法や各ファネルへの誘導方法をお伝えしました。
最終回の今回は前回お話したセールスファネルに呼び込んだ見込客に継続的に購入してもらう方法についてさらに詳しく具体的な手法を交えてお伝えしたいと思います。
【前回までのおさらい】
>セールスファネル~何度も繰り返し既存顧客にあなたの商品を買ってもらう方法
無料オファーよりも強力な『無料だけど送料だけ負担』式オファー!
この『無料だけど送料だけ負担』式のオファーというのを聞いたことがありませんか!?
これは、書籍などの有形の媒体で提供される場合のオファーとしてよく見かけるものです。
セールスファネルの専門家『DotCom Secrets』の著者である『ラッセル・ブランソン』氏がよく使う手法です。
>『DotCom Secrets』の書籍レビューはこちらから
このオファーは文字通り、提供する商品は無料だけど、送料は購入者に負担してもらうという方式のオファーです。
『無料オファー』との違いは、顧客にクレジットカードを財布から出してもらうという行為を求めるという点です。そして、『無料だけど送料だけ負担』式のオファーは、単なる『無料オファー』に比べてアップセル商品へお販売につながりやすいという利点があります。
その理由は、たとえ少額(送料だけ)でも、見込客(メーリングリストの登録者)は、購入者になったということです。最初の『イエス』を引き出せたら二度目に『イエス』を言わせるのは比較的容易だからです。
さらに、『無料だけど送料だけ負担』式のオファーの優れた点は、顧客の住所と氏名を聞き出すことできるという点です。
そして、注文フォームを表示する際にさらなる販売のチャンスがあるということです。この点に関しては次の章で詳しくお話します。
『無料だけど送料だけ負担』式のオファーは、顧客に購入を促すときに、『ストレートセール(正規の価格の商品販売)』と違ってそれほど詳しい広告文を用意する必要もありません。
この手のオファーで提供するものがないと困っている場合は、ストレートセールの核心部分の情報を記録したCDや書籍などを作成するとよいでしょう。
『無料だけど送料だけ負担』式オファーの注文フォームによるさらなる販売の機会!
『無料だけど送料だけ負担』式のオファーには、商品を顧客に送るために必要な顧客の住所や氏名を入力してもらう『注文フォーム』を顧客に提示する必要があります。
実は、この『注文フォーム』には単なる決済機能だけではなく、もう一度顧客にあなたの商品を売る絶好の機会でもあります。
それが、『バンプ(ついで買い)』と『一回限りオファー』などです。
『バンプ』というのは『こぶ』という意味で、ここでは『ついで買い』という意味と思ってください。
注文フォームにちょっとしたオファーを折り込むのです。
スーパーマーケットのレジの前にあるチョコレートやガムに相当する商品です。
この『ついで買い』で、客単価の向上が見込めます。
『一回限りオファー』のオファーは文字通り、『無料だけど送料だけ負担』式のオファーに『イエス』と言ってくれた顧客にのみその場限りで提示されるオファーです。
この『注文フォーム』からでないと購入できない商品や『ストレートセール』この場限りの割引のようなオファーです。
『ダウンセル』も注文フォームを提示した際に有効なオファーです。
ダウンセルは、『一回限りのオファー』に対して『ノー』といった顧客に提示するオファーです。
一般的には『ストレートセール』に対して機能を簡略化した簡易版や、『ストレートセール』の支払い方法を支払いやすいプランに変更したものを指します。
注文フォームの追加オファーをする際の注意点!
『バンプ(ついで買い)』や『一回限りオファー』のオファーをする際に注意すべき点がいくつかあります。
【バンプ、一回限りのオファーの注意点】
①もう一度同じような商品を売ろうとしない
注文者の頭の中は、これで自分の抱えている問題がようやく解決したと思っています。
そのような状態で、同じような提案をしても買いたいと思わないでしょう。
②行き当たりばったりに関連性のない商品を売ろうとしない
とは言っても、まったく関連性のない商品を売ろうとしても、アップセル商品には魅力を感じずコンバージョンは難しいでしょう。
あなたの取り扱っている商品であればこの際だから何でも売ってやれというのはアップセルにはつながらないでそしょう。
③早く成果がでるものをアップセルする
最初に注文した商品を補完する者ならアップセルに適しているでしょう。
特に、最初の商品に対してアップセル商品を購入するとより早く成果がでるなどの利点があれば顧客は魅力を感じることでしょう。
間違っても、アップセル商品を購入しないと最初の商品は役に立たないといった表現は避けましょう。顧客に最初の商品を購入したことを後悔させることになります。
④ヘルプ(サポート)を提供する
最初に注文した商品の使い方など顧客に合わせた特別なアドバイスをするといったサポートを提示するのもよいかも知れません。メール相談や『ZOOM』を使った相談を提供するといったものです。
まとめ
以上、4回にわたって『ラッセル・ブランソン』氏の著書『DotCom Secrets』を参考にセールスファネルの構築と各ファネルへの誘導の仕方を見てきました。
あなたのインターネットビジネスにおいて、今どの段階で見込客が誘導できていないかというのをこの本で紹介したアドバイスに基づいて考えてみることはとても有効だと思います。
トラフィックやコンバージョンが思うように伸びていないのは『症状(現象)』であって『問題』そのものではありません。
もう一度、セールスファネルのどの段階に問題があるのかみて改善していけば、きっと症状も改善されるはずです。
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