投資信託の商品ラインナップについて、ご説明します。
投資信託の投資対象として、「海外株式」に投資するものを、「海外株式投資信託」といいます。
海外株式市場:先進国の株式市場と新興国の株式市場の動向
海外債券投資信託のときにも、お話ししましたが、海外株式といっても、国内株式市場に対比されるような、ひとくくりの海外株式市場というものがあるわけではなく、各国固有の株式市場が存在します。
当然、国や地域によって、株式市場の状況は異なってくるでしょう。
中でも、先進国の株式市場と、新興国の株式市場とでは、安定性と成長性は大きく異なってくるでしょう。
カントリーリスクへの配慮が必要
海外債券と海外株式を投資するときには、「カントリーリスク」を十分考慮する必要があります。
その国や地域の政治情勢や経済状況は、個々の企業へ多大な影響を及ぼします。
ただ、国内株式市場においてもいえることですが、日経平均株価が低迷していても、なかには好調な企業もあるわけで、海外の株式市場においても、個々の会社をみれば指数通りの動きをするわけではありません。
債券と比べて、変動要因が多いため、インデックス・ファンドといえども、指数以上の投資成果を出すのはなかなか難しいでしょう。
為替リスクにも要注意
海外債券と同様、海外株式投資信託においても「為替リスク」の問題は避けて通れない課題です。
円と異なる通貨で運用するわけですから、購入・売却時のそれぞれの取引の時点における為替レートが投資信託商品の基準価額にも大きく影響してきます。
海外株式投資信託の中にも、為替リスクの「ヘッジ機能」を組み込んで商品化したファンドもあります。
郵便局で取り扱っている海外株式投資信託には、成長性の高い地域の株式市場に投資する「グローイング台湾株式ファンド(三井住友アセットマネジメント)や、「グローイング・ブラジル株式ファンド(野村アセットマネジメント)」や、高配当の企業の株式に投資する「DIAM世界高配当株式ファンド(毎月決算型)(アセットマネジメントOne)」などがあります。
コメント