【投資信託の用語集】個別元本って何?基準価額とどう違うの?

スポンサーリンク
資産形成
スポンサーリンク

投資信託でよく聞く「個別元本」というものがあります。基準価額とどのように違うのでしょうか?

「個別元本」を説明する前に、もう一度、「基準価額」について、おさらいをしたいと思います。
「基準価額」は、投資信託商品の販売価額ともいえる価額で、毎営業日ごとにその価額は変動します。
基準価額の変動要因は、その投資信託商品の投資対象の値動きや、投資対象の市況に左右されます。
いわば、投資信託商品の基準価額は、「時価」のようなものです。

「個別元本」とは?

「基準価額」は、日々変動する「時価」のようなものと説明しましたが、ある時点では、万人に共通の価額です。
一方で、「個別元本」というのは、「個別」という名の通り、投資するひと、一人一人の平均購入単価で、ひとりひとりその価額は違ってきます。(厳密にいうと「加重平均単価」です)。
「個別元本」とは、投資信託を購入したときの値段で、同じ投資信託を複数回購入した場合は、受益権口数で加重平均された値段となります。
次のような計算式で求めることができます。

  • 個別元本 = (追加購入前の投資総額 + 追加購入にかかった投資額) ÷ 追加購入後に保有している受益権口数

初回購入時の、「個別元本」は、「基準価額」と同額になります。
(購入時に、販売手数料が、投資金額から差し引かれるので、多少、基準価額より下回ります。)

「基準価額」と「個別元本」の関係

初回購入時の「個別元本」は、購入時の「基準価額」とほぼ同額ですが、取引を繰り返すうちに、「個別元本」の価額は都度変動していきます。
それでは、「基準価額」と「個別元本」の関係を具体的な事例をあげて説明します。
(一回の投資口数が、それぞれ一万口であるとした場合の取引です。)

投資信託を購入したときの値段(基準価額)が10,000円だとした場合、そのときの基準価額 10,000円「個別元本」となります。
その後、基準価額が値上がりして、12,000円になた場合の基準価額は、上記計算敷にあてはめると、11,000円になります。
(追加購入前の投資総額 10,000円 + 追加購入にかかった投資額 12,000円) ÷ 2(万口)= 11,000円

つまり、追加購入時点の「基準価額」は、12,000円ですが、「個別元本」は、11,000円です。
その後、同じ投資信託商品の「基準価額」が、8,000円に下落したとしても、「個別元本」は、11,000円のままです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました