長年、『冷え性』や『しもやけ』に悩まされているあなた!靴下を何枚も重ね着をしたりしてもなかなか治らなくて悩んでいるのではないでしょうか。ところで、『冷え性』や『しもやけ』があなたの食べものの嗜好と深い関係があるとしたらどうでしょうか!そこで今回は、あなたの食生活を見直し、『冷え性』や『しもやけ』の症状を改善させる方法をお伝えします。
『食養生』『陽』(カラダを温める)のものを食べましょう!
『冷え性』や『しもやけ』に悩んでいるひとは、手や足先が冷たいため手や足を温めようとしますが、『冷え性』や『しもやけ』には実は食べものの嗜好が影響している場合があり、いくら手足の末端を温めても食生活を見直さなければいっこうにその症状が改善されないことがあります。
食べものには『陰』(カラダを冷やす)と『陽』(カラダを温める)とがある!
『東洋医学』の観点から、健康にとって『中庸』であることがのぞましく、『陰』と『陽』のバランスが大切だと言われています。『陰』と『陽』という性質は、私たち人間のカラダにもあてはまり、もちろん食べものにもその性質が存在しています。
『陰』の性質のひとつに『カラダを冷やす』というものがあり、『陽』の性質には『カラダを温める」というものがあります。つまり、『冷え性』や『しもやけ』に悩まされているひとは、『カラダを冷やす』性質をもつ『陰』の食べものを好んで食べているという可能性があります。
それでは、カラダを冷やす『陰』の性質をもつ食べもの、カラダを温める『陽』の性質をもつ食べものとはいったいどんなものなのでしょうか?具体的な例をあげてみていきましょう。
【産地による分類】
暑い、暖かい土地や季節にとれるもの(陰)、寒い、涼しい土地や季節にとれるもの(陽)
【味覚】
甘いもの、酸っぱいもの(陰)、渋い、塩辛い(陽)
※甘味は本来、『中庸』ですが、「砂糖」は『陰』
【水分】
多い(陰)、少ない(陽)
一見、暑い土地でとれたものが、『陰』って反対な気がしますが、自然の摂理はうまいことできていて、暑い土地にくらす人々が『陰』の性質『カラダを冷やす』をもつ食べものを摂ることによって体温を適切に維持しているのです。
このように見ていくと、砂糖がたっぷり入った甘いお菓子や甘酸っぱくて水分を多量に含んだ南国のフルーツなどはカラダを冷やす食べものだと容易に理解できると思います。
食と健康を考える『食養生』セミナーで原因が判明!
『甘いものや果物が好きでしょう!』
実は、これは奥浜名湖で開催された食と健康を考える『食養生』セミナーで講師の『辻野将之』先生から私の『しもやけに悩まされているんですけど・・』の問いへの答えです。
辻野先生は『星野リゾート』滞在型の体質改善プログラムを手掛けた食事療養士の資格をもつ方です。先生の考え方は東洋医学に基づく風土性と自然食を強調する食物養生法により健康を維持・増進するというものです。
辻野先生から、カラダを冷やす『陰』の性質をもつ食べものと、カラダを温める『陽』の性質をもつ食べものがあるといことを初めて教わったときに、『フルーツ好き』の私は思い当たることばかりでした。野菜は摂るようにしていましたが、にんじんやごぼうなどはあまり好きではなく、サラダのような生野菜で野菜を補えばいいと思っていました。これでは毎年『冷え性』や『しもやけ』に悩まされるのも無理はないなと思いました。
そして、辻野先生の健康法の理念として『健康にとって本当に大切なものはお金がかからない』というものがあります。バランスの良い食事を心がければ自ずと私たちのカラダも『中庸』に向かって『冷え性』や『しもやけ』の症状も改善するというものです。
それに大好きな『甘いもの』や『フルーツ』を食べてはいけないというわけではないので、どういうものが『陰』の食べものか、どういうものが『陽』の食べものか理解して、バランスよく食べればいいので、それほどストレスも感じずにすむのではないでしょうか。
カラダを温めるには何を食べたらいいの!?
『冷え性』や『しもやけ』の症状を改善させるのには、カラダを冷やす『陰』の性質の食べものを抑えて、カラダを温める『陽』の性質の食べものを摂取すればいいのですが、いったい『陽』の食べものには何があるのでしょうか。
野菜でいうなら、下記の野菜です。寒冷地で採れる野菜で水分が少ないという『陽』の性質をもつものです。
・ニンジン
・カボチャ
・タマネギ
・レンコン
・ゴボウ
・ジャガイモ
先ほど、お伝えした『陽』の性質をもつ他の条件に、『地中で育つ、地上で育つ場合でも背丈が低い』や『固い・中身が詰まっている』という条件があります。そういう意味でもよくカラダをあたためると言われている『ショウガ』もよいでしょう。
バランスの良い食事やダイエットや健康を意識するあまり、生野菜などのサラダばかり食べているひとは、カラダが『陰』に偏りすぎてカラダを冷やす原因になります。
サラダなどの食材としてよく使われるキュウリ、レタス、キャベツ、ナスなどは『水分が多い』、『暑い時期に採れる』、『色が紫・緑などの寒色系』、『成長が早い、放射状に広がる』などカラダを冷やす『陰』の性質をもつ食べものです。
また、血行を良くする『ビタミンE』を多く含む『ヘーゼルナッツ』や『アーモンド』などのナッツ類や『うなぎ』、発酵食品の『納豆』や『キムチ』も有効です。
『冷え性』や『しもやけ』の原因は寒さや食べものだけではない!
『冷え性』や『しもやけ』対策には、カラダを温める『陽』の性質をもつ食べものを摂取しましょうと言いましたが、実は『冷え性』や『しもやけ』の原因は寒さや食べものの嗜好だけではありません。
『食養生』セミナーの講師である辻野先生の話では、健康を考える上で重要な5つの項目があって『食』も大事ですが、それ以上に大事なものがあるとおっしゃっています。
『冷え性』と『しもやけ』の原因と対策を考える上で『食』以外にも影響する項目がいくつかあります。例えば、一番重要だと言われている『心』の問題ですが、あまり心配ごとが多くいつも気をもんでいるひとは自律神経が正常に働かなくなり、そのため血液のながれも悪くなり『冷え性』や『しもやけ』などの症状を引き起こすと言われています。その点についてはまた別の機会で説明したいと思います。
まとめ
『冷え性』や『しもやけ』に悩まされているひとも多いと思いますが、その原因は偏った食生活にある場合があります。
食べものの陰の性質『カラダを冷やす』と陽の性質『カラダを温める』を正しく理解して、バランスの取れた食生活を心掛けて『冷え性』、『しもやけ』の症状改善に取り組んでいきましょう!
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