子どもや孫のために、高い教育を受けさせたいというのは誰しもが願うことではないでしょうか。それは障害をもつ子どもの場合でも変わることがないでしょう。しかし、公教育や一斉授業の学習塾などでは障害をもつ子供とそれ以外の子どもが一緒に勉強することは難しいでしょう。
『公文式教室』では、それが可能です。私の妻は30年間公文式の教室を運営していますが、知的障害をもつ子どもにも公文式の学習の指導を続けていて一定の成果を生み出しています。どうして公文式は知的障害をもつ子どもにも有効なのでしょうか。その秘密を探ったみたいと思います。
障害をもつ子どもも、そうでない子どもも同じ教材!
公文式のすごいところは、障害をもつ子どもも、そうでない子どもも同じ教材を使っているということです。むしろ、違った教材を使うこと自体、そもそも分け隔てをしているようで不自然なことだと感じます。『障害』という言葉をあまり使いたくありませんが、強いて言えば受け入れる側の社会の方にこそ『障害』といえるような壁があると思います。
『発達障害』と言う言葉がありますが、『自閉症スペクトラム障害(自閉症)』や『多動性障害』などに分類され、言葉を発し始める時期が遅かったり、学習の進行が緩やかではありますが、その過程は健常者と同じであるため、同じ教材を使うというのは理にかなっていると思います。
なぜ、公教育では障害をもつ子どもに学力をつけさせるのは難しいのか!?
そもそも、公教育で知的障害をもつ子どもにも十分な教育を受けさせることができるのなら、公文式教室に通う必要はないのですが、公教育の現場ではそれが難しい理由があります。小学校にも知的障害をもつ子どもたち専用の『特別支援学級』というものがありますが、学習をする機会はあまり多くはありません。公文式教室に通う知的障害をもつ子どもの親御さんに聴いた話では、生活面などの指導を受けることはあっても、知的教育といえるような学習はあまり特別支援学級ではやらないということです。いくら少人数の学級といっても障害の性質や程度は個々人によって大きく違うために一律に同じ教育を施すのは難しいと思われます。
公教育には、学年に応じた一斉授業という発想しかありませんので、個々の能力に応じた個別指導をする人的な余裕もないでしょう。そのため、教育を施す側も受ける側も知的障害をもつ子どもへの教育をなかばあきらめてしまっているところがあるのではないでしょうか。
知的障害をもつ子どもの学力は向上するのか!?
それでは、公文式教室に通えば、知的障害をもつ子どもの学力は向上するのでしょうか。
答えはYESです! 学力向上の速度はゆっくりかも知れませんが継続して学習すれば必ず学力は向上します。今まで適切な教材で適切な指導をしていなかったため学力は向上しないと思い込んでいただけです。もちろん学年と同じレベルの教材を何度も学習しても学力は向上しません。最初は学年よりもずっと下のレベルの教材から勉強する必要があります。それは、健常者の子どもが公文式の教室に通う始めるときと同じです。
学力が向上すると生活面の改善にもつながる!
さらに、学力が向上すると生活面の改善につながるという効果があります。学力が向上する過程で勉強に取り組むことで集中力が身に付きます。集中してものごとに取り組むことで生活面も安定してきます。そして、脳の発達により精神的にも安定してきて落ち着きをもった行動をとれるようになります。何よりも大切なことは学力が向上しているという実感を子どもと親御さんの双方にもているということです。それは子どもの自信にもつながりますし、これまでにあまり味わうことのなかった勉強の楽しさを感じることになります。
まとめ
公文式教室では、知的障害をもつ子どもにも学力をつけさせることが可能です。公文式では健常者も障害をもつ子どもも同じ教材を使って勉強します。公教育ではなかなか難しかった知的教育も公文式では着実に身に着けることができます。そして、学力の向上は生活面の質の改善にも効果があります。
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