マーケティングとは優れたコンテンツを発信することだ!
『お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方』
アン・ハンドリー C.C.チャップマン 共著
ダイレクト出版
あなたは『オンライン・コンテンツ』と聞いて何を思い浮かべましたか!?
おそらく、多くのひとは、オンライン・コンテンツと聞いて『ブログ』の『記事』を思い浮かべたことだと思います。本書としても、オンライン・コンテンツとしてブログを最初のステップにすべきだと言っていますが、その他にも私たちが考えているよりも、もっと多くのものをコンテンツと呼んでいます。
こんなものもオンライン・コンテンツになるの!?
動画や画像、『ポッドキャスト』などの音声などももちろんオンライン・コンテンツですが、インターネットビジネス先進国のアメリカでは、『ウェビナー』(Web形式のセミナー)や『E-ブック』や『ホワイトペーパー』などのダウンロード可能な電子書籍、変わったところでは『人形劇』までもコンテンツに含まれています。
そして、『ブログ』は、ネット上の情報発信基地として、あらゆるコンテンツの拠点(ハブ)という大事な役割があると言っています。
現在よく使われている手法で『メールマガジン』を使ったり『twitter』などの『SNS』を使って情報を発信する場合でも、あなたのブログのURLのリンクを貼って情報発信基地に顧客を誘導するのではないでしょうか。
オンライン・コンテンツに必要なものは何か!?
本書の第2章は『11のルール』というタイトルが付けられていますが、本書の現代は『Content Rules』ということもあって、オンライン・コンテンツに必要な要件を11のルールにまとめたこの章は、本書の肝となる部分です。
その中で私が特に興味を惹いたのは、4つめのルール”Speak Human”『人間らしい言葉で語る!』でした。
オンライン・コンテンツというと『キーワード選定』とか『SEO対策』などをすぐに思い浮かべますが、情報を受け取る側も人間ですから、人間が読んでわかりやすいコンテンツであることが大事だということです。
それに、機械的な文章の中に人間味あふれる文章を発見した読者はあなたとあたかも会話をしているかのように感じ、あなたの文章に惹きこまれていくことでしょう。
3つめのルール”Build Momentum”『行動を促す』というのも参考になりました。よく記事の結びは全体のまとめという意味だけではなく、読者に行動するように呼び掛けることが大事と言う話を聞きます。記事全体は読者の悩みや問題を解決する有益な情報である必要がありますが、行動を伴わなければ読者は記事を読んだときに『なるほどな!』と感心してはくれますが、それで終わってしまいます。行動して実際に問題を解決して初めてあなたの記事の信頼性が増し、次もあなたの記事を読んでくれると思います。
『キャンプファイアーの火を絶やす』の譬え
コンテンツルールの中で最初に私が一番ピンと来なかったルールが『キャンプファイアーの火を絶やすな』の譬えでした。アメリカ人は友人や家族とキャンプファイアーの火を囲むことによって暖かさとともに仲間意識が芽生えるということでしょうか。キャンプファイアーは西部開拓時代から受け継いだコミュニティーを形成する上でなくてはならないものなのでしょう。
しかし、本書を読み進めるうちに、この『キャンプファイアー』の比喩の意味するところが段々とわかってきました。キャンプファイアーの火は、ひとびとがあるテーマについて話会いたい、同じ悩み・問題を解決したいという欲求のもとに集まってくる場所を指しているということです。
私は自分が書いているブログがひとびとがそのテーマで集まって互いに意見を交わす場になるということなど想像したこともありませんでした。自分のブログが人々のコミュニケーションの場となればこれほど強い影響力を持ったコンテンツはありませんよね。
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