あなたは自己啓発において『タイムマネジメント〜時間管理』に関する本を読んだことがあると思います。
その中で、『効率的に仕事をしましょう!』とか、『スキマ時間を活用しましょう!』などという話を聞いたことがあるでしょう。
しかし、『これ以上どうやって効率的に仕事をしたらいいんだ!』とか『もっと時間があればいいのに!』などと思っているのではないでしょうか!?
現代の働く環境はツールやテクノロジーの進化で以前にも増して、より多くの作業をこなすことができるようになりました。にもかかわらず、次から次へと新しい仕事が舞い込んできて常にやるべきことに追われているという不安を感じるのはなぜでしょうか!?
今までの仕事のやり方の延長線上には、この問題を解決できないとうすうす感じている人も多いのではないでしょうか!?
それでは、どのようにしたら仕事を上手にこなしてもっとやりたいことに時間を費やすことができるのかお話していきたいと思います。
時間を管理することはできない! 自分を管理することはできる!
今まで多くのタイムマネジメントに関する本が出版されてきましたが、この本は今までのタイムマネジメントの考え方とまったく異なるものです。いえ、タイムマネジメントなるものを完全に否定しています。
その本とは、『ロリー・バーデン』氏の著書『時間が増えれば人生が変わる〜時間投資思考』です。
この本では、『タイムマネジメントなるものは存在しない。セルフマネジメント(自己管理)なるものだけが存在する。』と言い切っています。
『時間』は一定の速さで誰の前にも等しく通り過ぎています。同じ時間で何をするかが重要なのです。
そして、その限られた時間であなたは何をするのか選択することができるからです。
無意味なことを効率的にやっても意味がないのです。
仕事を効率的にこなしても、次々と新しい仕事が発生していくというジレンマは次の『パーキンソンの法則』の言葉に集約されています。
『仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。』
今までのように効率性だけを求めて仕事をしても、あなたに安息の日は訪れることはないのです。
では、いったいどのように自己コントロールをしていけばよいのでしょうか!?
結果を重視!~効率よりも効力が大事!
『ロリー・バーデン』氏はその著書『時間が増えれば人生が変わる〜時間投資思考』の中で、いわゆる成功者の時間に関する考え方を次のようにまとめています。
『金銭的に成功している人々に最も目立った特徴は、自分が出した結果ー費やした時間ではなくーに基づいて報酬を受け取っている。』
この辺りについては、ブログアフィリエイトのビジネスに共通するものがあります。ブログアフィリエイトの報酬はクリック数や紹介した商品やサービスの販売実績に基づいて支払われるためあくまで結果がベースです。
ブログ記事を書いた時間や労力には関係ありません。
ここで大事なのは、時間管理を考えた場合『効率』よりも『効力』の方が意味あるものだということです
『効力』とは、あまり聞きなれない言葉ですが、『ロリー・バーデン』氏は『意図した結果を生み出すための性能』と定義しています。
つまり、意味のない仕事をたくさんこなすよりも、意味のある仕事に時間を振り分けるべきだということです。
しかし、私たちは往々にしてこれと逆のことをしています。
時間泥棒の原因は大事なことの先延ばし!?
この『時間が増えれば人生が変わる〜時間投資思考』という本の原題は”Procrastinate on Purpose”「故意の先延ばし」です。
『故意の先延ばし』というのは、意図的に適切なタイミングがくるまで待つという考え方ですが、一方で私たちがよくやるのは忙しいからとか気がのらないからという理由で大事なことを先送りすることです。
効率的に仕事を懸命にこなしても、いつまでも達成感が得られない原因は先延ばしにあったのです。
いったい何を先延ばししてきたのでしょうか!?
それは、長期的な視点に立った重大な成功要素、将来の価値を生み出すための作業です。
では、いったい私たちはそんなに大事なものをなぜ先延ばししてきたのでしょうか!?
それには、時間の有効活用をする上で必ず話題となる『時間管理のマトリクス』で説明することができます。
時間管理のマトリクスは、『スティーブ・R・コヴィー』博士によって考えられたもので、X軸に緊急度、Y軸に重要度で表したマトリクスです。
その理論によると仕事は次の4つに分類することができます。
Ⅰ:重要で緊急なもの
Ⅱ:重要だが緊急でないもの
Ⅲ:重要でないが緊急なもの
Ⅳ:重要でも緊急でもないもの
『スティーブ・R・コヴィー』博士によれば、Ⅱの領域にフォーカスすればよい結果が得られると言っています。
概して、人はⅢの領域の重要でないが緊急なものに振り回され、Ⅱの領域の重要だが緊急でないものの仕事が後回しになっています。
『ロリー・バーデン』氏はこの理論をさらに発展させ、『重要』という要素に、”significant”『将来的意義(のちのち意味を持ってくるもの)』という概念を取り入れました。
つまり、時間を管理するというよりも、限られた時間を”significant”(将来重要な価値を生むよう)なことに割り振るようにしようということです。
明日、自分に多くの時間を与えてくれる事柄に今日時間を費やすことで時間をマルチプライ(増殖)することができます。
それに、それこそが仕事の効率性を重視し終わらないラットレースから解放される道なのです。
人生の収穫期を逃すな!?
仕事と余暇の両方の時間を大事にするという『ワークライフバランス』という考え方が世に広まっていますが、『ロリー・バーデン』氏はこの考え方にも意義を申し立ています。
『バランス』という言葉に均等というニュアンスを感じます。
『ロリー・バーデン』氏の時間の使い方は一風変わっています。
『収穫期』という考え方を導入していて、成功をもたらす『収穫期』には1つの優先目標に向かって『資金』、『能力』、『時間』、『エネルギー』を短期に集中して振り向けるのです。
ひとたび、求める結果が得られればその後パフォーマンスのレベルを維持するのはずっと容易だからです。
こちらについても、ブログアフィリエイトの仕事のやり方にも共通するものがあります。
集中してブログ記事の作成に注力すればその時は大変ですが、その後アクセスが集まり報酬も一定程度に上がれば、それを維持するための記事更新はそれほど作業を要しないということです。
つまり、毎日一定の時間を記事更新の作業に割り当てれば成功が保証されているという訳ではないのです。
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