子どもが独立後の夫婦ふたりだけのお出かけスポットとしておすすめしたいのが奥大井地区の川根温泉です。
奥大井地区というと、子どもに人気の『機関車トーマス』が走っている『大井川鉄道』が有名ですが、今回ご紹介するのは夫婦ふたりだけのお出かけにぴったりな趣きがあって落ち着いた雰囲気の川根温泉のご紹介です。
SLと「機関車トーマス」の運行で、その人気も全国区となった「大井川鉄道」ですが、ここ「川根地区」には、SLの他にも奥大井の恵まれた温泉と素晴らしい景観があります。
大井川鉄道の終着駅でもある「千頭駅」まで、かなりの道のりがあるため、千頭駅より先の奥大井の自然の素晴らしさは、静岡県民の間でもあまり知られていないのではないでしょうか。
とは言っても、千頭駅までにも、かなり魅力的な観光資源がありますので、たどってみていくことにしましょう。
温泉の泉質は折り紙つきの「川根温泉」
川根地区に出かける時には、休憩やお土産の購入、温泉の入浴と何かと役立つのが、「道の駅 川根温泉」です。
露天風呂から、SLが見れるという絶好のロケーションは特筆すべきものですが、日帰り温泉の『ふれあいの泉』では、豊富な湯量に加えて、浴槽内に常に新しい源泉のみを注いでいるため、鮮度が高く、温泉通の間でもとても評価の高い温泉です。
出典:静岡県観光協会
そして、道の駅の売店では、川根地区の特産物である「川根茶」を販売しています。
川根茶は、静岡県でも有数のブランド茶で、上品な黄色をしたお茶です。
私が住んでいる掛川市の「掛川茶」も「深蒸し茶」として独特の渋みが効いた全国的に知られお茶ですが、お茶へのこだわりが半端ではない掛川人としても「川根茶」の実力には一目置いています。
川根茶自体も、美味しいですが、おすすめは、地元の人も良く買っている「お茶羊羹」です。
筒型の紙の容器に羊羹が入っていて、ポンッと飛び出してくる一口サイズの羊羹です。
出典:茶活 CHAKATSU|お茶と毎日を楽しむ
川根温泉の詳細はこちらから
川根温泉是非寄ってみたい道の駅
フォーレなかかわね茶茗舘
千頭地区までの道の途中に、『フォーレなかかわね茶茗舘』という道の駅があります。
特産品館「緑のたまてばこ」には、川根茶、しいたけ、川根茶マカロンなどを販売しています。
「お茶アイス」なども試してみてはいかがでしょうか。
また、大井川沿いに、広がる自然豊かな敷地には、よく整備された芝生広場もあり、ちょっとしたボール遊びやピクニックにも最適です。
出典:静岡県観光
千頭駅 道の駅「音戯の郷」
SLの終着駅でもある「千頭駅」は、「道の駅」『音戯の郷』でもあります。
道の駅に隣接した形で、『音戯の郷』という博物館があります。
「音と自然の体験型ミュージアム」というコンセプト通り、 聴診器を使って奥大井に生息する野鳥の鳴き声を聴いたり、自分で楽器を作ってみたりとまさに体験型のアミューズメント施設で、子供たちも本当に夢中になる仕掛けが随所にあります。
出典:shizuoka.mytabi.net
道の駅『奥大井音戯の郷』の詳しい情報はこちらから
道の駅『奥大井音戯の郷』千頭駅周辺の観光
大井川鉄道の終着駅としての「千頭駅」
やはり「千頭駅」と言えば、大井川鉄道の執着駅であり、鉄道ファンの間では、最もシャッター・チャンスに恵まれたスポットではないでしょうか。
運が良ければ、SLの転車台を使った転車のシーンを見ることができるでしょう。
また、時折開催される「機関車トーマス」関連のイベントも大変人気があります。
イベントの内容によっては、「機関車トーマス」とその仲間たちを外から眺めるだけではなく、運転席に乗ってみることができます。
「千頭温泉」
SL人気と豊富な湯量と泉質の良さでぐっと知名度が上がってきた「川根温泉」ですが、その先の千頭駅周辺にも、「千頭温泉」という温泉があります。
家族的な経営で、規模はあまり大きくはありませんが、こじんまりとしたとても風情のある温泉です。
内湯と露天風呂もあり、隠れ家的なその雰囲気は旅の情緒を感じさせます。
湯上りに、囲炉裏のある休憩所で一休みしましたが、温かみがあり、とても落ち着いた空間でした。
ちょうど紅葉のシーズンでしたので、庭の赤く色づいた植木を眺めながら旅の風情に浸っていました。
アプト式鉄道に乗って「奥大井」への旅
奥大井の景色を見ながらアプト式鉄道にゆっくり移動
千頭駅は、SLの終着駅ですが、奥大井の旅は、まだ入り口に差し掛かったばかりです。
千頭駅は、アプト式鉄道の大井川鉄道の始発駅でもあります。
アプト式とは、カール・ロマン・アプトさんが発明した、急勾配を上るための鉄道システムのことで、現在このアプト式鉄道に乗ることができるのは、ここ大井川鉄道の井川線のみです。
大井川に沿って、「井川駅」まで、北上して行きますが、途中の景色は絶景で、特に、千頭駅から井川方面に向かうときは、右側の大井川が見える景色がおすすめです。
ちなみに、井川線に乗って、奥大井の旅に出かけるときは、おトクな「井川線周遊きっぷ」を購入することをおすすめします。
千頭駅から井川駅までも往復運賃が、2,640円ということを考えれば、2日間で、1,800円は利用価値ありです。
出典:大井川鐵道
迫力満点の放水が間近に見れる「長島ダム」
実際に、「アプト式機関車」を連結して走るのは、途中、「アプトいちしろ駅」と「長島ダム駅」の一区間のみですが、井川方面行きの、「アプトいちしろ駅」では、連結作業のための停車時間内に「アプト式機関車」の連結作業を見学することができます。
アプト式鉄道で、「長島ダム駅」に着いたら、周遊キップを購入した方は、ぜひ「長島駅」へ降りて見て下さい。
長島ダム駅周辺は、長島ダムを見学しながらピクニックにも適した広々とした公園があり、ハイキング・コースも整備されています。
ハイキング・コースの途中に、「しぶき橋」があり、この橋を渡るときに、ダムの迫力ある放水を間近に見ることができます。
ここで注意したいのは、「しぶき橋」という名の通り、ダムの放水の水しぶきが風に巻き上げられ、橋の下から雨が上に降ってくるという感じで晴天のときでも雨具を着て渡った方が無難です。
実は、この長島ダム駅には、広々とした駐車場が完備されています。
テーマ・パークの列車のようなゆったりとした速度で移動するアプト式鉄道に乗って、秘境の地にたどりついたという感じがしましたが、実は、千頭駅に帰るときは、地元の会社の同僚の車で送迎してもらいました。
アプト式鉄道に揺られて一時間の旅が、車では15分の移動でした(道もかなり整備されています)。
でも、せっかくですから、皆さんは、奥大井の雄大な景色を楽しみながら、ゆっくり列車の旅を味わってください。
出典:大井川鐵道
絶景スポット 秘境駅「湖上駅」
長島ダムによって造られた「せっつ湖」に浮かぶように存在するのが、いろいろな雑誌でも取り上げられた「奥大井 湖上駅」です。
なぜ、絶景スポットと言われるのかは、実際に「湖上駅」に降り立ってみれば一目瞭然です。
できれば、湖上駅を上から見下ろす小高い丘まで登ってみることをおすすめします。
よく雑誌に掲載されている写真は、ここから撮った写真です。
長島ダム駅周辺のハイキング・コースほど道は整備されていませんが、あの絶景を見れば、途中の苦労は報われることでしょう。
出典:harmonate-forum.com
この絶景ポイントを活かして、『絶景臨時郵便局』が、期間限定(2017年7月~8月の土日の11日間)で開局していました。
自分のスマートフォンで撮影した絶景写真をその場でプリントアウトして、「湖上駅」の「コテージ」に設けられた臨時のポストに投函するイベントです。
期間中は大勢の観光客が湖上駅に降り立っていました。
出典:ライブドアニュース – Livedoor
出典:産経ニュース
実は、この企画は、「Surprise Trip Letter(サプライズ・トリップ・レター)」と言って、まるで海外のような写真を撮って、その場でプリントアウトして手紙を送るという企画で、第1弾として、「奥大井湖上駅」が選ばれました。
そして、第2弾の東京は目黒の「STUDIO EASE」、第3弾は、和歌山の「ポルトヨーロッパ」と行われたイベントでした。
いずれも、息を呑むような素晴らしい景色で一度は訪れてみたい場所です。
出典:PR TIMES 東京・目黒 STUDIO EASE
出典:和歌山マリーナシティ【公式】 ポルトヨーロッパイメージ映像(街並
寸又峡と夢の吊橋
紅葉の時期がベスト・シーズン 寸又峡散策
出典:寸又峡温泉
奥大井地区で、ぜひ訪れていただきたい観光スポットと言えば、この「寸又峡(すまたきょう)」でしょう。
中でも、紅葉の時期がベスト・シーズンで、大井川の支流である寸又川の峡谷でエメラルド・グリーンの水面と紅葉のコントラストが絶景の景勝地です。
寸又峡へのアクセスとしては、「千頭駅」やアプト式鉄道の大井川鉄道の井川線の「奥泉駅」からバスが出ていますが、車で行く方が何かと便利だと思います。
紅葉の時期は、寸又峡に向かう途中の行程でも車窓からでも十分紅葉が楽しめますし、前回訪問した際には野生の猿の親子に出くわしました。
寸又峡の詳しい情報はこちらから
寸又峡一度は渡ってみたい「夢の吊橋」
寸又峡を訪れたら、ぜひあの有名な「夢の吊橋」を渡ってみましょう。
「夢の吊橋」は、寸又峡のハイキング・コースの一番の目玉です。
出典:旅Pod
夢の吊橋に関する詳しい情報はこちらから
夢の吊橋寸又峡温泉は「美女づくりの湯」
こんな大自然の中にあって、温泉を楽しめるのはありがたいです。
寸又峡温泉は、硫化水素系・単純硫黄泉で、湯上がりの肌のつるつるすべすべとした感じが特徴で、その効用から「美女づくりの湯」として知られています。
出典:川根本町まちづくり観光協会
寸又峡温泉を満喫するための便利アイテムがあります。
「湯楽戯(ゆらぎ)手形」と言って、町営露天風呂を含め3箇所のお好きな寸又峡温泉内のお風呂を利用することができます。
出典:寸又峡温泉
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