人目を引くために、過激な表現を使った『セールストーク』を見かけることがよくあります。
特に、読み手の信頼を勝ち取るために、何やらすごい実績がありそうだと思わせるものがあります。
果たして、その情報の信頼性はどの程度のものなのでしょうか!?
今回は、ネットで飛び交う情報の信ぴょう性について見ていきたいと思います。
自作自演のカスタマーレビューに気を付けて!
あなたが購入を検討している商品やサービスが、本当にあなたの求めているものであるかどうか心配でネットのオンライン評価を見ることはないでしょうか!?
しかし、そのカスタマーレビューが、商品の提供者がカスタマーに成りすまして高評価をつけていたとしたらどうでしょうか。
『スコット・ストラッテン』氏は『アリソン・クレイマー』氏とによる共書『アンマーケティング』で、企業が自作自演のカスタマーレビューを投稿していたという事実を暴露しています。
携帯電話大手企業の『ベル・モビリティ社』は、アップストア(App Store)のカスタマー評価が、平均星2つという低評価に悩んでいました。
しかし、アップストア(App Store)の評価基準が全バーションではなく、最新バーションの評価が表示されるということを巧みに使い、新商品発表直後に、カスタマー評価の巻き返しを図りました。
新商品のカスタマー評価が、89人から寄せられ平均4.5という高評価を獲得しました。
『新商品発表直後から、携帯電話会社のアプリを評価している人とはいったい誰か?』、『何がそれほどまでに満足度を高めたのか』という疑念を抱いた『スコット・ストラッテン』氏は、”LinkedIn”(世界最大級のビジネス特化型SNS)を使ってその実態を調査しました。
その結果、カスタマーレビューの大半は、『ベル・モビリティ社』とそのグループ企業の社員によって書かれたものであることが判明しました。
身分を明かさずに自分の会社のアプリを評価することは、レビューサイトのサービス規約に反する行為で、倫理的にも許されるものではありません。
twitterの自動機能はフォロワーの信頼を損なう!
同じく、『スコット・ストラッテン』氏は『アリソン・クレイマー』氏とによる共書『アンマーケティング』で、twitterの自動機能がフォロワーの信頼を損なうと警鐘を鳴らしています。
twitterの自動機能のひとつ、『自動フォロー』は、自分をフォローしてくれた人全員にフォローしてくれる便利な機能ですが、気を付けないと、『スパム』ツイートや、自分のコンテンツと無関係な人をフォローすることになりかねません。
twitterの初期画面にあなたが最近フォローした人を表示させる機能がありますが、それを見た人があなたを節操のない人だと思うかも知れません。
また、もうひとつの自動機能は『自動ツイート』です。
これは、不在ツイートとも呼ばれ、あなたは何もしなくてもメッセージを送ることのできる機能です。
多忙の時や、睡眠中でもソーシャルメディアの存在感を保てるというメリットがあると主張する人がいるかも知れませんが、これはツイートしてくれた人の文章も読まずに回答していることから、効率性を重視するあまり相手を軽視していると思われても仕方ありません。
読んでもいない書籍の称賛をするテストモニアル!
最後の読み手の信頼を裏切る行為は、読んでもいない書籍や使用したこともない商品を称賛するテストモニアル(推薦文の投稿)です。
これは、インターネットビジネスが発展する前から行われているもので、『スコット・ストラッテン』氏は『アリソン・クレイマー』氏とによる共書『アンマーケティング』で、その実態を明らかしています。
テストモニアルというのは、書籍の帯に書かれている著名人による推薦文や、有名人が化粧品やサプリメントを紹介するときのメッセージです。
テストモニアルの多くはその商品を実際に試したり、読んだりしていないと言います。
ひどいケースになると、『推薦文』自体を商品の提供者側が書いている場合もあるそうです。
そして、多くの場合テストモニアルを書いた人はお金をもらっているという事実です。
また、書籍の場合のベストセラーのトリックには注意が必要です。
出版業界や音楽業界には、自社の製品を大量に買い込んでベストセラーに仕立てるという慣行がしばしば行われていたようです。
販売と同時に大量に買い込んで、ベストセラーにランクされた後に返品するというやり方です。
また、アマゾンのベストセラーランキングは短い期間にできるだけ多くの本を売ればランキングしやすいため、瞬間的に売り上げを作り出すという技法を用いる場合があるそうです。
さらに、総合ランキングではなく、あるジャンルのベストセラーランキングを狙うという手法もあるようです。
『静岡県人が選ぶ美味しいわらび餅ランキングを紹介する本』の『ランキング堂々第8位』という実績を作ってしまえば、あなたもベストセラー作家の仲間入りというわけです。
ということで、以上3つのなんちゃってセールスレターの売り文句のカラクリをお伝えしましたが、あなたのセールスレターにこんなインチキな謳い文句は載せないようにしましょう。
また、あなたが消費者の立場になった場合、こんな謳い文句につられて、商品やサービスに飛びついたりしないようにしましょう。
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