『最強の選択術(Choose)』書籍レビュー

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新しいビジネスで勝つための

『最強の選択術』

ライアン・レヴェスク 著

ダイレクト出版

『最強の選択』? 何の選択でしょうか!?

あなたのビジネスを成功させるための『ターゲット市場の選択』です。

この『最強の選択術』では、ビジネスを始めるときに『ターゲット市場』をどう選ぶべきかという話にまるまる一冊のボリュームを費やしています。

市場を見極め、キーワードを選定し、コンテンツを作成し、プロモーションを行っていくというインターネットビジネスの流れを網羅した書籍は今までに何冊か見てきましたが、『ターゲット市場の選定』だけに限定してここまで深く掘り下げた本は珍しいでしょう。

インターネットビジネスの失敗はほぼひとつの理由しかない!?

著者の『ライアン・レヴェスク』は自身でも25のインターネットビジネスを成功させ、これまでにも多くのインターネットビジネスの成功者の手助けをしてきました。その中で学んだことは『インターネットビジネスの失敗はほぼひとつの理由しかない!?』ということです。

その理由は、『間違った市場に参入している』ということです。間違った市場に参入することは失敗を約束することだと断言しています。いくら努力しても、時間やお金を費やしたとしても失敗が約束されているとは悲しい話ですね。

間違った市場とはどういう市場なのでしょうか?

まず、著者の『ライアン・レヴェスク』はインターネットビジネスに参入することを、『ボートの川下り』に譬えています。

間違った市場とは、『よどんでいて流れのない川』です。誰も参入していないような活気のない市場です。このような市場ではあなたが懸命に『パドル』をこいでも一向に前に進めないということです。つまり、いつまでたっても収益が発生しないということです。

反対に流れの速い川にあなたのボードを浮かべればその推進力で前に進めるということです。新しいビジネスの好スタートを切れるということです。

また、他のボートがうじゃうじゃいるような川にボートを浮かべた場合は、あなたは他の競争相手に勝つことは難しくなるでしょう。同様に川ではなく大海にあなたのボートを浮かべたら、大型の船舶にあなたの船は圧倒されることでしょう。

では、どれぐらいの規模の市場に参入したらいいのか!?

ターゲット市場を選ぶときに、ライバルがうじゃうじゃいるような『ダイエット』や『育毛』などの『レッドオーシャン』は避けるべきだとか、ライバルが比較的少ない『ブルーオーシャン』を選んだほうがいいという話は聞いたことがあると思います。

では、いったいどれぐらいの規模がターゲット市場として適切なのでしょうか。

意外とそれを指標として示した情報をあまり見たことがないと思います。

この『最高の選択術』では、それを科学的な根拠のもとにその指標をさし示しています。

著者はこの指標を『市場規模のスイートスポット』と呼んでいます。

著者の今までの経験で、成功したビジネスの市場規模を統計的に分析するとある一定の範囲に見事に当てはまることを発見しました。この範囲を著者は『市場規模のスイートスポット』と名付けました。

あなたのビジネスを成功させるためにあなたの選んだターゲット市場はこの市場のスイートスポットの範囲内でなければいけません。これよりも多きすげても小さすぎてもいけません。

本書の例をあげると、『自己啓発』や『ミツバチ』という大きなくくりでは、スイートスポットの『上限値』を超えてしまいますが、『記憶力の増強』や『養蜂』と市場を絞り込むと、スイートスポットの範囲内に収まるということです。実際にこの2つのビジネスは大きな成功を収めています。

ライバル不在は独り勝ちできるのか!?

よく、『ニッチ市場』を狙えばライバル不在で独り勝ちできるという話を聞きますが、本当にそうでしょうか?

この本では、むしろ『ライバルはいた方がいい!』と言っています。

なぜなら、ライバルがいないということは、誰もその市場に興味がないということですし、もしかしたらすでに参入したけれど儲からなくて撤退した後かも知れません。

もし、その市場にライバルが存在して、広告を掲載していたらチャンスだということです。その市場は明らかに儲かる市場だからです。そして、市場を大きくするマーケティングコストをすでにライバル企業が負担してくれています。

著者の『ライアン・レヴェスク』はライバルが存在することによって参入を諦めたり、二の足を踏んでいるあなたに勇気の出るコメントを残しています。『あなたは開拓者になる必要はありません。危険なことはすでに開拓者が解決しています。メリットだけを受け取る入植者になればいいのです』と。

アップル社は、アイコンとマウスを使ってコンピューターの操作性を向上させた最初の会社ではありません。グーグルもインターネットの検索エンジンを最初に作った会社ではありません。

ライバルとともにターゲット市場を育成し、大きくなったパイを分け合えばいいのです。

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