『ふくみ天平』もなか実際食べてみて餡と最中種(皮)が分かれている理由に納得!

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『最中の餡(あん)』と『最中種(皮の部分)』が別々に梱包され、食べる直前に挟んで食べる方式の『もなか』をよく見かけるようになりました。

なんでも、『最中のおいしさはつくりたて』と和菓子職人の間では定説になっているように食べる直前に餡と種をあわせて食べる方がおいしいだろうと『ふくみ天平』の製造元である近江の老舗和菓子店『たねや』が昭和60年に実用新案を取得した方式です。

従来の餡と種があらかじめ一緒になった最中とどれだけ違うのか食べ比べてみたくて早速注文してみました。

『たねや』の『ふくみ天平』最中はなぜ『餡』と『種』が分かれているのか?


老舗和菓子店『たねや』が最中を『餡』と『種』を別々に梱包して販売するようになったかを考える前に、今後の話を整理する意味で言葉の定義をさせていただきたいと思います。

まず、最中の周りの『皮』の部分。和菓子業界では『種(たね)』と呼んでいます。

消費者にとって『種(たね)』という言葉があまり馴染みがないのは、皮の部分が中の餡を包むためだけの存在と思われているせいかも知れませんね(^^♪

つまり脇役でしかないという印象なのでしょうか。

そして、食べる直前に『餡(あん)』と『種(たね)』をあわせて食べる方式をここでは『セパレート方式』とすることにします。

なぜ、『たねや』がこの方式にこだわったのかというと冒頭にお伝えした通り『最中のおいしさはつくりたて』という通説が和菓子職人の間で通説となっており詳しくは下記の記事を参考にしていただきたいと思います。

>『求肥入りの餡』を挟んで食べる『たねや』の『ふくみ天平』もなか!

それでは、老舗和菓子店『たねや』が提案する最中の食べ方を実際体験しようと思い早速取り寄せてみました(^^♪

せっかくなので、『ふくみ天平』の他に『たねや寒天』と『水羊羹』がセットになった『涼菓詰め合わせ』を注文しました。


『餡』と『最中種』セパレート式最中のおいしさのヒミツ!

老舗和菓子店『たねや』が新しい最中の食べ方の提案をする際に、焼き立ての香ばしい『最中種』にみずみずしい『餡(あん)』をはさんで食べるという贅沢な楽しみは長年和菓子職人のみが知るものでした。』と語っていました。

しかし、実際にこの『セパレート方式』の最中を食べる前までは、この言葉はピンと来ませんでした。

なぜなら、今まで最中を食べていて『最中種』を香ばしいと思ったことも、最中の餡がみずみずしいと感じたことはなかったからです。

ところが、『たねや』の『ふくみ天平』を食べてみてその概念が変わりました。

画面左の『最中種(たね)』に画面中央の『餡(あん)』をはさんで食べてみることにしました。

(餡は手を汚さずに簡単に取り出せる工夫がされていました)

『最中種(たね)』ってこんなに香ばしかったのか!


焼き立ての香ばしい『最中種』の意味がようやくわかりました。

最中を食べて香ばしいという感覚を初めて味わいました。

でも、この香ばしさは『セパレート方式』の最中なら必ず味わえるのかというとそうでもないような気がしました。

老舗和菓子店の『たねや』はともすると『最中』の包みでしかない脇役と思われがちな『最中種』にも『餡(あん)』と同じぐらいのこだわりを持っていると感じます。

その証拠に『最中種』には地元近江の『粳米(うるちまい)』を使用していてあのような香ばしい触感を実現しているのです。

最中も『セパレート方式』にした場合、『最中種』の品質の差が際立ってくるので、『最中種』づくりは気が抜けないと思います。

瑞々しい『最中』の『餡(あん)』ってどんな感じ?!


みずみずしい『餡(あん)』という表現も最中を食べるときにあまり思い浮かばない言葉だと感じましたが、『たねや』の『ふくみ天平』最中を食べたときにこの表現がぴったりだと実感しました。

餡の瑞々しさは、一緒に梱包されていた『水羊羹』でいっそう強く感じました。

まさに、滑らかなくちどけは『瑞々しい』いう表現がぴったりです♬

セパレート式最中ならではの美味しい食べ方!


そして、もうひとつ『たねや涼菓詰め合わせ』に入っていたのが、『たねや寒天』です。

口の中に頬張った瞬間が一番美味しくなるように大きさやかたさを計算しつくされた賽の目に切った『寒天』が餡と絶妙に絡み合っています。

この寒天の大きさは、市販の寒天よりも少し大きめで『この大きさが寒天のベストプラクティスだ!』と感嘆しました。

こちらの『たねや寒天』も画面左の『餡(あん)』の部分と画面中央の『寒天』の部分がセパレート方式になっていて、しかも『寒天』の容器はフィルムに仕切りがついていてフィルムを一部はがすだけで中の寒天が賽の目の状態で出てくる気配り設計になっています。

冷蔵庫で冷やした『たねや寒天』を食べているときにふと思ったのですが、『ふくみ天平』の『餡』の部分だけ冷やして『最中種』ではさんで食べたら美味しいのではないかとひらめきました。

『最中種』の香ばしさはそのままで、中の求肥入り餡が程よく冷えていて新しい食感でした。これも、セパレート方式の最中ならではの食べ方だなと思いました。(『たねや』さん、間違った食べ方だとしたらごめんなさい)

いずれにしても、焼き立ての香ばしい『最中種』にみずみずしい『餡(あん)』が最中の最大の魅力だということが、『たねや』の『ふくみ天平』を実際に食べてよくわかりました。

あなたも、本来の『最中』の魅力に目覚めてみませんか♬


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