子どもや孫のために、高い教育を受けさせたいというのは誰しもが願うことではないでしょうか。そのために早いうちから学習塾に通わせたいとは思うのですが、いったいどこの塾がいいのか迷っているひとも多いのではないでしょうか。
私は、妻が30年間公文式の教室を運営しているのをそばで見ていてこれほど子どもの学習に効果的な教材はないと確信しています。『公文教育研究会』や『公文式教室』とは違った立場から、実際に公文式を学んだ子どもや現在学んでいる孫をもつ父親、祖父の立場からなぜ公文式がこれほど素晴らしい学習教材であるのかあなたにもお伝えしたいと思います。
小学生、中学2年生までは『公文式』、中学3年生からは『進学塾』!?
小学生で公文式を習い始め、中学生になっても続けていたのに、中学3年生になる頃に公文式をやめて進学塾に通いだす子がいます。受験の不安から、手っ取り早く入試の出題傾向を教えてくれる『進学塾』にすがりたいという気持ちはよくわかります。
でも、もし圧倒的な学力があれば受験もそれほど不安に感じないはずです。幼稚園に通う頃から公文式を始めていたら、中学生になったときは相当の学力がついていると思われます。おそらく『高校教材(高校生の授業で習うレベルの教材)』を学習しているレベルか、ひょっとしたら高校教材も終了しているかも知れません。だから高校入試のために進学塾に通う必要はまったくありません。
実は『受験』にも有利な『公文式』!
公文式は本当の学力を身に着けることを目的としているので、そもそも受験のための対策のようなことをしていません。それでも、受験にも公文式で学んできたことは有利にはたらきます。その理由を説明する前に、あなたが受験勉強に多くの時間を費やしてきた学生時代を思い出してください。あなたは受験勉強をしていたときに、どの科目に一番時間を費やしていましたか。一問解くのに一番時間がかかる科目は何でしょうか。『数学』ですよね。もし、小さい頃から公文式で学習してきたとしたら、受験勉強で数学を学習する必要はまったくありません(受験勉強どころか普段の期末試験や中間試験でも勉強する必要はないでしょう)。
この数学を勉強する時間を他の教科のとりわけ暗記を必要とする強化の勉強時間に割り当てることができたらどんなに有利でしょうか。
『受験勉強』に『フライング』は許される!
『受験勉強はいつから始めますか?』
おそらく、高校受験なら中学3年生、運動部なら中体連の大会が終わってから、大学受験も同様に高校3年生のインターハイが終わってからというひとが多いのではないでしょうか。でも、いつから始まるかというルールはありません。どんなに早く始めたからといって『フライング』ということはありません。
もし、『進学予備校』というようなところで受験勉強を始めるのなら、予備校の講師陣が出題される問題の予想をたてるため、何年も前から勉強するということはないでしょう。しかし、公文式の学習者は受験の問題の予想なんかすることもなく、小さい頃から学力を積み重ねているのでスタートラインが違います。
『公文式=数学』って思っていませんか!?
ところで、あなたは『国語』の勉強をしたことがありますか!? 漢字や古文の単語以外の読解力などの勉強のことを指していますが、おそらくほとんどないと思います。私も大学生のときに家庭教師のアルバイトをしていましたが、子どもに『国語』を教えたことがありません。あなたは自分のお子さんやお孫さんに『国語』を教えることができますか!?
公文式といえば『算数・数学』というイメージが強いですが、他にも『国語』と『英語』の教科があります。公文式の『国語』は『要約』が主で、これが『読解力』を身に着けるのにとても役たち増す。要約というのは文章の要点などをまとめる行為ですが、文章を読むというINPUTに、要点をまとめるというOUTPUTが加わることでより理解力が深まります。
この『読解力』というのはとても大切な能力で、『国語』だけでなく他の教科にも力を発揮します。例えば、『算数』で『うちの子はどうも「文章題」が苦手で・・・』という親御さんがいらっっしゃいますが、実は、読解力が足りないため問題の意味がわかっていない場合がほとんどです。また、他の教科でも読解力がものをいうケースがあります。問題自体に答えが隠されているケースもあり、初めて聞いた問題でも知識を総動員して解決に至ることがあります。また、大人になってからも各種の資格試験においても読解力を使って答えを導き出すことが可能になります。
なぜ、公文式が学力向上に役立つのか!
私の妻は30年間の長きにわたって公文式の教室を運営し、公文式の指導者として多くの子どもたちを教えてきました。まだ0歳の子どもから高校生まで、なかには知的障害の子どもにも公文式の教材を使って指導してきました。妻が言うには公文式の教科の中で『英語』が一番結果が出やすいということです。小学生の英検合格者のほとんどが公文式で英語を学ぶ子供たちというのもうなずけます。公文式教室をのぞいてみると、小学校の低学年の子が数学の方程式を解いている姿に驚かれることでしょう。では、いったいなぜ公文式はこんなにも結果が出るのでしょうか。
それは、公文式学習のいくつかの特徴があげられると思いますが、まずひとつめの特徴として学年に関係なくその子にちょうどいいところの教材を使って学習するというところです。小学校の低学年で方程式を学んでいると驚かれると思いますが、実はその子は幼稚園の時にもう掛け算を終了しています。学年に関係なくいつもその子にちょうどいいレベルの教材を与え続けた結果、小学校で方程式を解くレベルになったのです。いきなりその歳で方程式が解けるようになったわけではありません。
学年より下のレベルの教材からスタート!
公文式に入会するとまず『学力診断テスト』を受けます。どのレベルの教材からスタートしたらよいか確認するためです。たいていの子は、自分の学年より下のレベルからスタートすることになります。当たり前の話ですが、学校では学年より先のことは教えないし、公文式の学力診断テストは基準が厳しいからです。どう基準が厳しいかというと、公文式の学力診断テストは正答率の他に回答時間を基準に判定しています。
同じ問題でも30分間かかった場合と10分間でできたかでは評価は異なります。単に問題が解けるかではなく、楽々解けるかが重要になってきます。なぜなら、プリント(公文式では教材のことをプリントと呼びます)を解くときに、1教科1時間もかかっていては子どもの集中力は続かないからです。また、今やっている教材が頑張ってやっとできるようなレベルでは次のレベルでつまずくことは必至です。
『プリント(教材)』は何枚解いても月謝は同じ!
親御さんにとって、公文式のうれしいところは、『プリント(教材)』は何枚といても、プリント代は月謝に含まれているので、毎月支払う金額は同じということです。例えば、小学校3年生の子が1年間で、学年分の小学校3年生教材までしか進まなかったとしても、頑張って小学校3年生、4年生、5年生と3学年分進んだとしても1年間に支払う月謝の総額は変わりません。教材代がもったいないから、あんまり先に進むなという心配は不要です。
小学生、中学生、高校生と月謝は異なりますが、小学生が高校教材を勉強しても月謝は小学生の料金です。逆に、仮に高校生が小学教材を勉強している場合は高校生の料金になります。
『公文式』には『付録』がついていないけど子どもが興味を持つ!?
公文式には、子どもの興味をひくようないわゆる『おまけ』みたいなものがついていません。でも子どもがとびつくようなキャラクターがデザインされたグッズは最初は子どもが欲しがっても、実際にはすぐに飽きてしまうのではないでしょうか。付録で子どもの興味はひけても教材自体に魅力がなければ長続きしません。その点、公文式はその子にあったちょうどいいレベルの教材を常に与えられているのでいつでも達成感があります。学ぶこと自体によろこびを感じるから長く続けられるのです。
まとめ
公文式は、単に受験勉強のためではなく、本当の学力を身につける上で最適な学習方法です。しかも、学年より先に進んで学習するため、受験にも有利です。もし、受験のために『進学予備校』に通い続けた場合、高校受験でも大学受験でも予備校側で試験問題を予想してくれるので本当の学力は身に付きません。社会に出て資格試験の勉強をするときにも、資格試験対策の予備校にお世話になることになります。子どもの学力は一生の財産です。子どもの将来のためにしっかりとした学力を身につけさせてあげましょう。
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