【公文式 算数・数学】『1+1』と『1+2』の間にあるもの!?

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公文式教室に通っている子の中には、幼稚園で方程式を解いている子がいます。一次方程式は中学1年生から習うと思いますので、だいぶ先の勉強を今からしていることになります。どうして、公文式教室に通う子はそんなにも先の教材を解くことができるのでしょうか。今回はその秘密についてご紹介していきたいと思います。

公文式教室で学年よりも先の勉強ができるの!は『スモールステップ』のおかげ!

確かに、幼稚園の子どもが方程式の問題を解いているとびっくりされると思いますが、その子が0歳のときから公文式の教材と今までどうつきあってきたのかたどってみると何の不思議もないことに気づくと思います。なにもいきなり幼稚園の子どもが方程式の問題に取り組んでいるわけではありません。

最初はとてもやさしいところから始める!

下の画像は、公文式算数の幼児用教材のプリントの例です。幼稚園児のときに方程式を学習する子どもも最初はこんなに優しい教材から勉強します。勉強というよりは遊びに近いかも知れません。

公文式 算数 教材
出典:https://www.kumon.ne.jp/kyozai/sugaku/sample/index.html
公文式 算数 教材
出典:https://www.kumon.ne.jp/kyozai/sugaku/sample/index.html

特に右側の図の赤い『ドット』がとても重要です。大人の目からみると何の変哲もない面白みのない赤い丸ですが、教材のレベルが進んでくるとこの赤い丸に重要な意味があることに気が付くはずです。

公文式 算数 
出典:https://www.kumon.ne.jp/kyozai/sugaku/sample/index.html

この赤い丸の数は次第に増えていきます。最初のうちは子どもは赤い丸を指さしながら数を数えていくのですが、何回も繰り返していくうちに赤い丸が5つ並んでいるとそれを『5』と認識して、さらにそれが2列だと『10』と認識し、指で数えなくても数をいいあてるようになります。数えなくても数字を瞬時に認識できるようになるということは今後足し算を習う上でとても重要になっていきます。

そして、数字に慣れ親しんだところで、1から100までの数字の並びを徹底的に理解させます。そのときに使用されるのが、『数字表』や『磁石数字盤』です。これらの教材とは別の道具は『公文教育出版社』で購入することができます。『くもん出版』で販売されている玩具は公文教室に通っていなくても購入可能です。

公文式 数字盤
出典:https://www.kumonshuppan.com/kumontoy/kumontoy-syousai/?code=53410
くもん出版
すべての人に「できた!」の喜びを〜株式会社くもん出版の公式サイトです。商品情報、最新記事のほか、お客様サポートのコンテンツがあります。

この『磁石数字盤』で1から100までの数字の概念を遊びながら身に着けることによってこれから学ぶ足し算への導入がとても楽になります。

『1+1』と『1+2』の間にあるものとは!?

いよいよ最初にお話しにあった、『1+1』と『1+2』の間にあるもののお話ですが、まずは『1+1』などが登場する公文式算数の教材『3A』のプリントを見てください。

公文式 教材 算数 たす1
出典:https://www.kumon.ne.jp/kyozai/sugaku/sample/index.html

公文式教室の指導者の間では、『たす1教材』といっているプリントで、この教材では『1+1』などの『たす1』というのは、次の数のことだということを子どもたちに理解してもらうねらいがあります。子どもたちは、前に説明した『磁石数字盤』で繰り返し遊ぶことで、次の数という感覚を自然と身につけていると思います。そのため、『たす1』の教材をスムーズに解くことができると思います。

ところで、『1+1』を理解した子どもに『1+2』を急に覚えさせようとしたらどうでしょうか。大人にとって、『1+1』と『1+2』の難易度はほとんど差はないでしょうが、幼児にとって『たす2』というのは次の次の数ですから難易度は急に上昇します。ですから公文式の算数では『たす1』を『99+1』が理解できるまで、『たす2』は教えません。学校では『1+1』を教えたあとは容赦なく『1+2』や『1+3』を覚えさせようとしています。学習カリキュラムの都合上、算数ばかりに時間を費やすわけにはいきませんから仕方ない話です。そのため、子どもによっては学習スピードについていけずにいわゆる『落ちこぼれ』という状態になってしまいます。小学校低学年で落ちこぼれになってしまうと挽回は大変です。

英才教育というイメージがある公文式ですが、実は学ぶステップはとてもゆるやかな『スモールステップ』であることがわかります。ひとつひとつのステップのハードルがとても低いためつまずくことなく次のステップへ昇れるということです。

まとめ

公文式の算数で『1+1』と『1+2』の間にあるものは、『1+1』から『99+1』までの『たす1』の『次の数は何!?』という膨大な反復練習だったんですね。そして、『1+1』を学ぶ前に、『数字表』で徹底的に次の数という感覚を遊び感覚で学んだ経験が活きています。

公文式の教材では、次のレベルに確実に移行できるように『スモールステップ』で学び続けることができる工夫がされています。そのため次から次へと教材を進めていくうちに学年を越えた学力を身につけることができるのです。

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