大切な郵便物を送るときに、「書留」の指定をした方がよさそうですが、書留の種類にもいろいろあって、どの種類の書留にしたらよいか迷うところです。
大学の入学願書の受付など、受取人が、書留の種類を指定してきた場合は、その指示にしたがうべきですが、それ以外の場合には、どのような基準で書留の種類を選んだらいいのでしょうか。
「簡易書留」はどこが簡易?
まず、迷うのが、「一般書留」にするか「簡易書留」にするのかでしょうが、「簡易書留」というのは、どの部分が簡易なのでしょうか?
一般書留は、書留料金が、420円で、簡易書留の書留料金は、310円ですので、その違いをよく見極めて書留の種類を選びましょう。
簡易書留の簡易な部分は、一つ目には、「損害賠償額」です。
一般書留の損額賠償額は、10万円までです。
一方で、簡易書留の損害賠償額は、5万円までです。
損害賠償額の点から見れば、郵便物の中身の価値が5万円以下であれば、簡易書留で十分でしょう。
二つ目の簡易な点は、追跡情報の記録の点です。
簡易書留の場合は、最初に引き受けた郵便局と、配達時点での情報が記録されるのみです。
それに対して、一般書留の場合は、途中に経由した郵便局の到着時刻などが記録されます。
万が一、郵便局の到着が遅延した場合や、不着の場合には、一般書留の方がより追跡しやすいといえます。
「特定記録」とどう違う?
「書留」と似たような取り扱いに「特定記録」郵便というものがあります。
以前、「配達記録」と言われていた取り扱いで、名前の通り、配達した記録が残ります。
「一般書留」や「簡易書留」の違いは、損害賠償の補償がないことです。
もう一つの違いは、配達時に受取人から受領印をもらわず、普通郵便のように郵便受けに投函されるだけということです。
単に、記録を残したいとか、郵便物の追跡ができるようにしたいということでしたら、160円で送れる「特定記録」が便利でしょう。
「速達」とどう違う?
「速達」という特殊取り扱いがありますが、速達は、早いということだけで、書留のような、記録がのこるわけではありません。
万一、紛失したときには、書留のような損害賠償や、郵便物の配達までの記録が残ることもありません。
(それでも、速達は、一般の郵便物とは、別に管理されているので、紛失したという話は聞いとこはありません)
もちろん、速達郵便に、書留を付けることもできます。
大学の入学願書の受付などは、「速達」かつ「一般書留」となっている場合が多いと思います。
「速達」と「書留」のどちらかの料金しか払えなかったら
「速達」と「一般書留」の両方を指定すれば、最上級の取り扱いなので、安心でしょうが、郵便料金82円の他に、速達料金280円、一般書留420円の合計700円もかかってしまいます。
それならば、レターパック・プラスの方が、510円で送れるので、絶対におとくです。
レターパック・プラスなら、速達扱いで、記録も残り、受取人からの受領印をもらうので確実です。
もし、レターパック・プラスの510円を払う余裕がないのであれば、「速達」280円だけつけるのよりは、「簡易書留」310円のみ、もしくは、「特定記録」のみ160円の方をおすすめします。
「速達」と同じように、「書留」郵便物は、一般の郵便物とは別管理で、最優先に配達します。
しかも、土日祝日にも配達しますので、速さでも、速達に準ずる速さです。
また、一般郵便物でも保証こそしていませんが、近隣の都道府県でしたら翌日に届きます。
用途や目的に合わせて書留の種類や速達の有無を上手に使い分けましょう。
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