【公文式 算数】『九九』は耳(音)で暗記していると思っていませんか!?

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お子さんが『掛け算』の計算をするときに、決まって『7の段』とか同じところで計算ミスをしたり、なかなか答えが出てこないということはありませんか!?

それは、『九九』の暗記の仕方に問題があるかも知れません。お子さんは『九九』を覚えるときに『ニニンガシ』のように音だけに頼って覚えようとしていませんか?実はその覚え方に問題があります。

『九九』は眼で覚えましょう!

結論から言うと、『九九』は『7×4=28』というような『計算式』と『答え』をセットにしたひと固まりの情報として覚えるべきです。

『シチシニジュウハチ』という音で覚えたのと同じではないかと思う人がいるかも知れません。

では、なぜ『九九』は聴覚ではなく視覚を使って覚えた方が効果的かというと、それは脳のメカニズムと関係があります。

脳は最初に『7×4=28』という視覚情報を見ると、今までに得た情報をフル動員してその意味を理解しようとします。

ところが、2回め以降、何度もこの同じ情報を見せられると思考しなくてもその意味を理解しようと楽な経路で情報を処理しようとします。これを脳科学の言葉でいうと『知覚的流暢性』というのですが、比較的原始的な脳の部分だけで処理ができるようなります。

脳はなるべくエネルギーを使わない方法を選択するようになるのです。

脳と消費エネルギーに関する記事はこちらから

原始脳(それに対して高度な思考を要する脳を『論理脳』と言ったりします)は、思考しませんので計算ミスもしません。

だから、『九九』は計算するのではなく『暗記』することが重要なのです。

単語帳方式で覚えるのも効果がない!

視覚で覚えるにしても、下の絵のような単語帳方式で覚えるのもあまり効果がないでしょう。

公文式 算数 九九

なぜなら、『7×4』のカードの表側を見て、カードの裏側の答えの『24』を見る前に計算するからです。『九九』は計算ではなく『暗記』なのです。都度、計算した方が計算力が身につくと思うかも知れませんが、『九九』のような初歩レベルの計算は暗記で十分です。より速く正確に答えを出すことが求められているのです。

同様に『足し算』でさえ『暗記』すべきです。そちらに関する詳しい情報はこちらを参照してください。↓

【公文式 算数】『九九』は暗記するのになぜ『足し算』は暗記しないの!?

計算問題

『足し算』さえも暗記!?

あなたは、算数はいつから『暗記科目』になったんだと思われたかも知れませんが、受験の時や社会に出てからも、計算結果が『暗記』によって導かれたものか、論理的な思考によって導かれたものかを問われることはあるでしょうか?

肝心なことは、より速くより正確に計算ができることです。四則演算でつまずくとこれから先の計算問題でもずっと苦労することになります。

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