上質な和菓子によく使われる表現に『上品な甘さ』というものがありますが、『求肥入りもなか』を販売している『播磨奉菓匠六萬石』は、それを『餡が詰まっていても全然重たくない』と形容しています。
『餡が詰まっていても・・・』ということは、まずは『餡子がたくさん入っている』という時点で『餡好き』にはとっても嬉しい話です。
それでいて『全然重たくない』!?・・・和菓子の世界はまったく奥の深い世界です。
ともかく、『餡が詰まっていても全然重たくない』という独特の食感のヒミツに迫ってみたいと思います。
『六萬石最中』の『つぶ餡』へのこだわりとは!?
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『上品な甘さの餡』の決め手となるのは、やはり餡子の素材である小豆の品質でしょう。
『六萬石最中』の『つぶ餡』には、北海道十勝産の小豆をし、小豆本来の甘味を引き出すために人口甘味料を使っていません。『上品な甘さ』の条件のひとつに小豆本来の甘味が伝わってくることがあげられると思います。
そして、つぶ餡作りに大切なことは、餡子の炊き上げ方法です。
『六萬石最中』の『つぶ餡』は、季節やその日の環境によって、職人が炊き込む時間や砂糖の量などを微調整しているということです。常に小豆の美味しさを最大限に発揮できるように餡づくりには神経を使っています。
『六萬石最中』の『餡・皮・求肥』の一体感とは!?
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こうして、小豆本来の甘みを最大限に引き出した『つぶ餡』とともに『六萬石最中』の美味しさに欠かせないのが、もちもち食感の『求肥(ぎゅうひ)』です。
最中種と餡子の間に求肥を挟み込むことによって3つの素材同士に一体感が生まれバランスをとってくれます。
求肥のもちもちとした食感とまろやかな味わいが、たっぷりの粒あんもあっさりといただけるのではないでしょうか。
私事で恐縮ですが、つぶ餡好きの私でも、実は求肥や餅が入っていない最中はちょっと苦手です。同じつぶ餡がたっぷり入った和菓子でも『大福』や『きんつば』は皮の部分の『白玉粉』や『小麦粉』が餡子を上手く包み込んでくれています。それに、最中の種(皮)は乾いているので、あまり餡子のくどさを緩和してくれませんよね。
それで、『最中』が苦手な人がいるのではないかと思いますが、求肥入りならその問題を解決してくれます。
『六萬石最中』の餡と馴染む最中種(皮)のヒミツとは!?
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餡子の脇役とか餡子の容器などと軽んじて扱われる『最中種(皮)』ですが、『六萬石最中』は『最中種』にもこだわりを持っています。
そもそも、最中の皮の部分をなぜ『種』と呼ぶのでしょうか!?
もともと、『種(たね)』というのは和菓子の世界では、和菓子の『原料』全般を指す言葉でした。それが、もち米で作った菓子材料のことを『種もの』というようになりました。
最中の皮の部分も原料はもち米ですから、『最中種』というわけです。
『六萬石最中』の『最中種』は、新潟県産の『こがねもち』を使用しています。最中種は中味の餡子との相性が大切で、『六萬石最中』は餡の水分が最中種にほどよく染み込むように計算して作られています。
まとめ
『菓匠六萬石』は、和菓子業界でよく使われてる『上品な甘さ』という曖昧な定義を『餡が詰まっていても全然重たくない』と形容しています。
『菓匠六萬石』の『求肥入りもなか』は、北海道十勝産の小豆をし、季節やその日の環境によって、職人が炊き込む時間や砂糖の量などを微調整して美味しい餡子を作り出しています。
また、最中種と餡子の間に求肥を挟み込むことによって3つの素材同士に一体感が生まれバランスのとれた風味を作り出しています。
『六萬石最中』の『最中種』は、新潟県産の『こがねもち』を使用し、餡の水分が最中種にほどよく染み込むように計算して作られています。
『六萬石最中』の『餡が詰まっていても全然重たくない』上品な甘さを感じていただけたでしょうか(^^♪
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