『コンテンツ・マーケティング64の法則 Everybody Writes』
アン・ハンドリー 著
ダイレクト出版
『基本的なルールを知れば、誰でもお客が集まるコンテンツを作れる!』
そう『誰でも』です!
誰もが、コンテンツを作り、発信することができる時代になりました。
著者の『アン・ハンドリー』氏が言うように、誰もが『出版社』なのです。
けれども、あなたのチャンスは他の人にとってもチャンスです。
膨大なコンテンツからあなたのコンテンツを際立たせるのは並大抵なことではありません。
ブログのライティング技術はレストランの料理の質と同じぐらい重要!?
膨大なコンテンツの中から、あなたのコンテンツを際立たせるためには何が重要なのでしょうか?
『コンテンツ・マーケティング64の法則 Everybody Writes』の最終盤に近づいた『63番目の法則:もっと効果的なブログ投稿を書く』という章には、ブログを書くのにライティングスキルが重要かどうかというテーマがありました。
著者の『アン・ハンドリー』氏が著述家の『ガイ・カワサキ』氏に尋ねた答えは次のようなものでした。
『それは、レストランで食べる料理の質が重要かどうか尋ねるようなものだね。ライティングこそ、投稿が成功するかどうかの最も重要な決定要因になる。』
もし、そうであるならば、私たちはもっと『ライティングスキル』を徹底的に磨かなければなりません。
ライティングスキルは天性のものではなく習慣!
多くの読者に読まれるコンテンツを書くにはライティングスキルが重要であるということですが、あなたはライティングスキルというのは天賦の才能のように思っているのではないでしょうか!?
著者の『アン・ハンドリー』氏は、『ライティングスキルというのは天性のものではなく習慣である』と言っています。
腹筋と同じように『書く筋肉』というものがあり、トレーニングにより鍛えられると言います。
毎日書くという習慣が大事で、週末に何時間も書くというのは『習慣』ではなく、『義務』になってしまっているので長続きしないということです。
よく、『毎日1時間記事を書きましょう。』というアドバイスを聞きますが、『アン・ハンドリー』氏は、時間ではなく『文字数』を指標にするべきだと言っています。時間だと、パソコンの前に座っているだけで記事を書いた気になってしまうので、例えば、毎日500文字書ける筋肉がついたら、次は800文字と『階級』をあげていくのが理想的だと話しています。
読者は簡潔でわかりやすいコンテンツを好む!
ライティングスキルでもとりわけ重要なのが、読みやすい記事を書くということです。
誰もがライターであり、出版社になった今、あなたが生み出したコンテンツはそのまま投稿することによって、多くの人に見てもらうことが可能になりました。
書籍などの出版物と違い、誰の検閲も受けることもなく、世に送り出すことができます。
そのため、多くの読者は膨大なコンテンツの中から有益な情報を探し出さなくてはならなくなりました。
本書『コンテンツ・マーケティング64の法則 Everybody Writes』では、読者をイライラさせないために文書は簡潔でわかりやすくなければいけないと主張しています。
文章の読みやすさを改善するツール『フレッシュ・キンケイド法』が紹介されています。
スコアが高いほど、読みやすい文章だということですが、80点以上を目指したいところです。
参考までにいろいろな文章のスコアを以下に記しておきます。
・コミック誌 92点
・消費者向けの広告 82点
・リーダーズダイジェスト 65点
・タイム誌 52点
・ハーバードビジネスレビュー 43点
・標準的な保険契約書 10点
最後の例は、保険契約書のわかりにくさを皮肉ったものでしょう。
私は、長らく金融機関で働いていて保険商品も販売していた経験がありますので、何となく申し訳ないような気持ちになりました。私が金融機関に勤めだした20年前は、本当に『読むな!』とでも言いたげな難解な文章でした。それでも、最近は、必要に迫られれば(入院保険金を請求するときなどでは)何とか理解できるようなレベルにはなりました。
やはり、読む相手に有益な情報をわかりやすく伝えるのが優れたコンテンツであると思います。
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