マーケティングや広告の分野で有効な『ストーリーテリング(物語りを語る)』の構成要素には以下の7つがあるというお話をさせていただきました。
- 何らかの目的を持つ『主人公』
- それを達成する前に出くわす『問題』
- 主人公が絶望の淵に立たされたときに現れる『導き手』
- 導き手が示す『計画』
- そして導き手が促す『行動』
- 主人公が行動したことによって味わう『失敗』
- そして失敗を回避して最後に勝ち取る『成功』
今回は、いよいよ『ストリートブランド戦略』の実践編です。
これまでの『ストリートブランド戦略』の理論をもとにブログやメールマガジンで顧客との関係を築いていきましょう!
ストーリーブランド戦略では、ウェブサイトはどのように作るべき!?
ここまで、『ストーリーブランド戦略』の構成要素などについての理論を『ドナルド・ミラー』氏の著書『ストーリーブランド戦略』で学んできましたが、その実践についても同書で詳しく解説されています。
その中でも、ブログアフィリエイトを行っている私たちにとって有益な情報は『ストーリーブランド戦略』に沿ったウェブサイトの再構築ではないでしょうか。
『ドナルド・ミラー』氏は、ウェブサイトに求められる5つのポイントを次のようにまとめています。
①スクロール前の画面に商品やサービスを表示する
これな、あなたのブログを訪れた人がこのサイトは何のためのサイトか瞬時に理解してもらうためです。
画面をスクロールして、画面の隅から隅まで読んでようやくサイトの目的がわかるようでは、訪問者はすぐにあなたのブログから離脱してしまうでしょう。
簡潔かつ関心を引く言葉を用いる
ドナルドミラー氏はこのことについて、あなたのブログに次のような要素を入れることをアドバイスしています。
・理想像をかかげる
・問題の解決を約束する
・何をしているのかはっきり伝える
わかりやすさが第一ということです。それと伴に、伝えるべき点を明確にするということです。
②わかりやすく行動を促す
『今すぐ購入』ボタンを目立つように配置する。
一番重要な行動喚起を何度でも繰り返す必要があります。
せっかく、あなたのブログを訪れたとしても、訪問者に何をしてい欲しいかはっきり伝えないと、彼らはこのサイトの訪問の意味を理解できず、やがてサイトを離脱することになります。
③画像を使って手に入れるものをイメージさせる
ウェブサイトには、商品の画像よりも、それを使っても満足している消費者の画像を掲載した方がよい。
④あなたが提供している商品やサービスが多岐にわたる場合は分けて伝える
包括的なメッセージを作成したら、個別のウェブページに分割する。
⑤簡潔に伝える
文章が長くなりそうな場合は、箇条書きや『続きを読む』のリンクを活用する。
ストーリーブランド戦略におかる効果的なメールマガジンの配信の仕方!
『ドナルド・ミラー』はその著書『ストーリーブランド戦略』で効果的な『メールマガジン』の配信の仕方についても述べています。
本書では、『自動メール配信キャンペーン』という用語を使っていますが、日本における『ステップメール』を思い浮かべていただければいいかと思います。
『ドナルド・ミラー』氏は自動メール配信は、顧客に存在を思い出してもらう最適なツールと定義しています。
彼は、メールというものは顧客に存在を思い出してもらうツールと位置付けているので開封されないメールにも意義があると言います。
よく、メールマガジンは、読者に有益な情報を提供しあなたの信頼を十分得たのちに、商品やサービスのセールスを行うメールを発信するのが効果的だと言うように、『ドナルド・ミラー』氏も3対1の割合で、3通『消費者育成メール』を出した後に、1通『行動喚起メール』を出すといいと言っています。
『消費者育成メール』には次のような要素が盛り込まれている必要があります。
・問題の提起
・その問題を解決するための計画の説明
・問題を解決すると読者の生活はどのようにかわるのか
『行動喚起メール』には、それに加えてはっきりと行動喚起の言葉を入れます。
ストーリーブランド戦略における実践の手順〜マーケティングロードマップ!
『ドナルド・ミラー』氏はその著書『ストーリーブランド戦略』でその実践における手順を『マーケティング・ロードマップ』という言葉で説明しています。
ロードマップというように、まさに『ストーリーブランド戦略』を一連の手順にのっとって実践していくための手引きと言えるものです。
そのロードマップの手順とは、
①一言紹介文を作る
『一言紹介文』というのは、あなたのビジネスに込められたメッセージを簡潔に説明した短い文章です。
一言紹介文には次の要素により構成されています。
・主人公
・問題
・計画
・成功
※一言紹介文を、ウェブサイトにも掲載しましょう!
②メールアドレスを集める
メールアドレスを集めることは、ダイレクトマーケティングの常套手段です。
見込み客を獲得するための最初に取り組むべきことです。
消費者にメーリングリストに登録してもらうために、その引き換えとして価値のあるものを提供する必要があります。
『ドナルド・ミラー』氏は、そのことを『段階的な行動喚起』と呼んでいます。
段階的な行動喚起には次のようなメリットがあります。
・該当分野における導き手(専門家)としての資格を証明できる
・消費者に価値のあるものを提供することによって『相互利益』の関係が生まれる
(人は何らかの利益を与えられると、その相手に利益のあるものを返そうとする)
③自動メール配信キャンペーンを実施する
詳細については前章の『ストーリーブランド戦略におかる効果的なメールマガジンの配信の仕方!』を参照してください。
④変化の物語りを集めて見込み客に伝える
自分たちがこれまで消費者の変化にどのように役立ってきたかを伝えることです。
それには『お客様の声』を掲載することが効果的ですが、お客様の声を引き出すには次のような質問をするといいです。
・この商品を見つける前に、あなたはどんな問題を抱えていましたか?
・その問題を解決したいと思いながら、どんな苛立ちを感じていましたか?
・他の商品とこの商品の違いは何ですか?
・この商品が実際に問題解決の効果があると実感した瞬間を教えてください。
・あなたの生活はどのように変化しましたか?
⑤紹介される仕組みを作る
満足した顧客が商品やサービスを他の人に勧めてくれる仕組みを用意することです。
新規顧客獲得のための有効な手段は口コミです。
口コミを広めるために既存のファンが利用できる紹介キャンペーンなどを企画するのも有効な手段です。
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