投資信託にとって、重要となる価額に、「基準価額」と「購入価額」というものがあります。
もうひとつ重要な「個別元本」というものがありますが、また、別の機会に説明したいと思います。
それでは、「基準価額」と「購入価額」の関係を実際の投資信託商品を例にみていきましょう。
「基準価額」と「購入価額」の違い
「基準価額」というのは、ファンド(商品)の販売価額です。
正式には、次式のように算出されます。
基準価額 = 純資産総額(※) ÷ 受益権総口数
※純資産総額
投資信託に組み入れている株式や債券の時価 + 株式の配当金や債券の利子などの収入
ー 運用に係る信託報酬などの諸経費
基準価額というのは、投資信託の単位あたりの時価です。
原則として、毎営業日に算出・公表されます。
基準価額を調べる
具体的なファンドの「野村6資産均等バランス」という投資信託商品の基準価額をみてみましょう。
この基準価額は、「ゆうちょ銀行」のサイトから確認できます。
「投資信託」メニューから、「投資信託を選ぶ」の中から、「基準価額一覧」ボタンをクリックします。
投資信託の各商品の基準価額の一覧が表示されます。
「野村6資産均等バランス」の2018年7月20日時点の「純資産総額」が、1,262億円、「基準価額」は、10,516円であることがわかります。
「購入価額」とは?
それに対して、購入価額というのは、購入した時点での基準価額となります。
購入時点では、基準価額と同額ですが、基準価額の方は、毎営業日に変動するため、購入価額と基準価額は変わっていきます。
さきほどの、「野村6資産均等バランス」の例でみていくと、「前日比」”+4″(円)となっていますので前日購入した人の購入価額は、10,512円だったということがわかります。
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